つくばエクスプレスは、茨城つくば駅から東京秋葉原駅までの58.3kmを結ぶ鉄道路線。2005年に開業すると、それまで田んぼや畑だった土地が一気に住宅地へと変わり、特に沿線の守谷市は北関東住みたい街ランキングでぶっちぎりの1位を記録するまでになりました。そのつくばエクスプレス(TX)は全ての駅でホームドアがあり、更に踏切が一箇所もない上に荒天にも強い設計になっているため、ほとんど事故などで遅延することはないのですが……

つくばエクスプレス、25日朝に人身事故で運転見合わせ

9月25日早朝、つくばエクスプレス「研究学園駅」で人身事故があり全線で運転見合わせの事態となりました。この研究学園駅は始発(終点)「つくば駅」の隣の駅で、ここが不通となると「守谷~つくば間」の運行は難しいというかほぼ不可能。

SNSの情報では、ホームドアを乗り越えて線路に立ち入った人が電車にはねられたというもの。私鉄最速の快速といわれるTXへ飛び込んだということであれば……ご冥福をお祈りします。

参考:つくばエクスプレス全線で運転見合わせ(NHKニュース)

つくばから都内へ……TXを使わずに行く方法は?

非常に稀な事故ではありますが、筆者は雷が原因でTXに1時間缶詰にされたことがあります。その際は浅草から上野と取手経由で3時間ほどかけて守谷にたどり着いたのですが、TXの弱点は代替輸送機関が非常に細いこと。特にも守谷以北は絶望的だったりするんですよ。なんとかならないこともありませんが、どうしても行く必要のある人は試してみてください……。

タクシーはそこそこ走っているので、お金に余裕がある人や3人で動くといった人であればタクシーも可。ただし、TX沿線からJR常磐線までは意外と距離がある上に渋滞が酷いので、数千円は軽く飛ぶことを想定しておいたほうがいいかも。

つくば駅→(徒歩5分)→つくばセンター→(高速バス)→東京駅

毎時0分及び30分(無い時間帯もあり)に東京駅まで運行している高速バス。つくば駅からであれば、おそらくこれが都内に出る最適解。しかし、先着順のためTX運休時に乗るにはタイミングと運が必要。混雑する時間帯やTX運休に気づくのが送れた場合は、選択肢から外したほうがいいかも。

つくば→(徒歩5分)→つくばセンター→路線バス→JR常磐線(土浦、荒川沖、ひたち野うしく)→都内へ

つくばセンターから路線バスでJR常磐線へ移動し、都内へ向かうルート。高速バスに乗るのは運が必要になるので、これが一番現実的なルートになる。ただし、路線バスも大混雑となると乗れない可能性も……。

研究学園駅→(コミュニティバス)→つくばセンター

つくば駅のお隣の研究学園駅からはJR常磐線の駅につながるバスがないため、つくばセンター駅までコミュニティバスで行くことになる。ただし6時台や8時台のバスがない上に、その他の時間も1時間1本ほど。これに乗れないとつくばセンターまで徒歩で行くことになる。徒歩で約4km弱、所要時間は約50分ほど。

万博記念公園駅→(コミュニティバス)→みどりの駅

万博記念公園もJR常磐線まで直通の路線バスがないので、基本的にみどりの駅までコミュニティバスで行くしか手がありません。みどりの駅からのルートは下記にて。

みどりの駅→路線バス→JR常磐線(牛久駅)→都内へ

みらい平駅→路線バス→JR常磐線(取手駅)→都内へ

みどりの駅、みらい平駅からは路線バスでJR常磐線まで出ることが可能。ただし本数が多くないため、TX運休がラッシュ時とぶつかった場合、乗り切れるかどうかは微妙なところ。

守谷駅→関東鉄道常総線→JR常磐線(取手駅)→都内へ

守谷駅からは関東鉄道常総線を使って、JR常磐線の取手駅で乗り換えることが可能。これは秋葉原駅~守谷駅が不通になった際、守谷駅以北の駅に戻る際にも有効です。

上記が全てではありませんが、つくばエクスプレスで足止めを喰らった際は参考にしてください。普段ほとんど遅延や運休することのないTXだからこそ、ハプニングがあると困ってしまうんですよね。

筆者は長年中央線&総武線沿線に住んでいたので、列車の遅延や運休には慣れすぎました……「また止まってんの?」は、中央線沿線住まいの方ならおなじみの挨拶ですもの。

source:つくばエクスプレス

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 めったに起きない事故で大混乱、つくばエクスプレス不通時に都内に向かう際に知っておきたいこと