8月8日に震度6弱を観測したマグニチュード7.1の宮崎県沖地震。現在のところ人的被害は出ていないようですが、建屋の被害やエレベーターの閉じ込めなどが発生しました。これに伴い気象庁が、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。そもそも「南海トラフ」という言葉を初めて聞いた人もいるでしょうし、何をどう注意すればいいのでしょうか……。

南海トラフ地震臨時情報、気象庁から発表される

宮崎県沖地震をうけ、気象庁は南海トラフ地震臨時情報を発表しました。対象は茨城から沖縄までの29都府県に渡り、非常に広い範囲での警戒が必要となっています。

※南海トラフとは?
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。

南海トラフの基礎知識や地震が起こる理由などについては、大阪管区気象台のページを参考にされるといいでしょう。

参考1:大阪管区気象台、南海トラフ地震特設ページ

参考2:南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)について

大地震への備え、必要なものと心構え

東日本大震災の被災者である筆者、正直3.11までは「地震なんて来ねえよ」という考えがどこかにあったため非常に苦労しました。仮に来なければ儲けもの、震災は起こるのが当たり前くらいの心構えがないと命に関わります。とにかく絶対に必要なのはこれ!

・水、飲料水はもちろんお風呂の水もしばらくは貯めっぱなしに!(買い占めせず、水道水を空きペットボトルに入れて冷蔵庫で保存)
・モバイルバッテリーは全て満充電に(家中のモバイルバッテリーを充電、もし持ってなければ買っておくべき)
・ガソリンは満タンに(東日本大震災で最も困ったのがガソリン、入れられる時に満タンに)
・現金を持っておく(店舗での買い物が現金のみになる可能性が高い、とにかく多めに現金を持っておこう)
・身分証明書、印鑑、保険証、薬などの場所を把握(とにかく最低限持ち出さなければいけないものは、すぐにわかるところに)
・懐中電灯、防災頭巾、着替えなど(防災グッズとして必要なものは動線においておく、出来れば1人1つずつ)

そしてこの時期に絶対大切なこと……風呂に入れ!とにかく入れ!マジで入っておけ!

筆者は東日本大震災で5日間風呂に入れませんでした……3月上旬の陽気ですら、5日間入れないのは本当に地獄。万一お盆時期だと思うと……最低限お風呂には入ったほうがいいです。そもそも真夏に1日でも風呂に入らないという選択がおかしいんですけれど!

今年能登地方を襲った令和6年能登半島地震、それを予想していた週刊誌もありますが……地震はそう簡単に予測できるものではありませんので、今回の注意喚起を機に防災意識が少しでも高まりますように。

source:気象庁

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 南海トラフ地震に注意、そもそも南海トラフって何?どうやって何を注意すればいいの?