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静岡県西部から中部は、台風15号に伴う発達した雨雲が停滞したことで、23日夜から24日未明にかけ、非常に多くの大雨をもたらしました。すでに報じられている通り、多くの地域で冠水や停電などの被害が発生しておりました。そんな筆者も静岡県に住んでおり、今回の豪雨を経験したのですが、普段経験したことのない恐ろしい状況を目の当たりにしましたので紹介します。
【静岡県で集中豪雨発生「記録的短時間大雨情報」が連続で発表】 https://t.co/t5brDgs995 静岡県では猛烈な雨が降り続けて、「記録的短時間大雨情報」が連続で発表されました。..
— tenki.jp (@tenkijp) September 23, 2022
台風15号に伴う発達した雨雲が静岡県内に停滞したことで、23日夜から24日未明にかけ中・西部を中心に土砂崩れ道路の冠水、浸水や断水などが相次ぎました。
筆者の住む場所でも多くの地域で冠水や浸水が発生し、SNSでも被害状況が次々とアップされる事態となっておりました。
そんな中、気になるのはやはり「川の氾濫」です。いつもは平穏で穏やかな川も、このような豪雨が発生すると、豹変。まるで違う姿を晒します。
なんと、川の上部スレスレまで水が溢れてきているのです。地域の水位情報を見ても、とっくに「警戒水域」を超えていて、今にも溢れんばかりです。
通常時を見ていただければ分かる通り、川の水は通常はかなり少なく、小川のように流れている程度。その川が豪雨により、一気に川幅スレスレまでくるのです。
いかに川沿いの住人は、このような緊急時にヒヤヒヤさせられるかわかります。そして恐ろしい事態はそれだけではないのです。
ここからが本当の恐ろしい事態です。
この状況下、大雨が降り避難などしている状況ではありません。そしてエリアメールがバンバン鳴り響き、地域住人に警戒を呼びかけます。警戒レベルは最強の5となっております。
つまり、すでに災害が発生しているか、発生してもおかしくない状況。それはエリアメールを見ずとも、自ずと川の状況が物語っているのです。
しかし、いざこの状況となって気づいたのですが、果たしてこの状況を誰が助けてくれるのか。川の水位は下がりません。エリアメールは鳴るだけです。
レスキュー隊が来るわけでもなく、誰かが先導して避難をよびかけるわけでもないのです。
ひたすら川の水がどんどんと溢れていく状況を住人は見ているしかない。「やばいぞ」という声も外から聞こえるのですが「やばい」からと言ってどうすることもなく、このような状態で人間は無力なのです。
そうしている間に、一部の場所から水が溢れてきて、住人がその様子を不安そうに見つめます。
もちろん、この状況でも助けはきません。つまり何が恐ろしいのかといえば、誰かが「本当の危険」を知らせてくれるわけでもなく、頼りにしていた「エリアメール」は鳴るだけなのです。
冷静に「当たり前」と言われれば「当たり前」なのかもしれませんが、その当たり前を普段気づくことはないのかもしれません。
以前は、台風の影響で停電がしばらく続いた静岡県浜松市。
いざ問題が起きてからでは遅い、そう感じるので川沿いや山沿いなど、危険なポイントに住んでいる住人は、いかに常日頃から防災の意識を高めておくか、これが今後生き抜くポイントになりそうです。
Source:tenki.jp