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こちらは北海道の富良野市にある、通称「なまこ山」と呼ばれている山の写真です。過冷却した微小な水滴が凍って白色のもろい氷となって木の枝についたため山全体が白く見えています。「樹氷」と呼ばれる状態です。気温がマイナス10°C以下になるとこのような景色を見ることができます。寒い冬にしか見られない景色などを紹介します。
こちらは雪面からちょこんと顔を出している樹氷です。この日のあまりの寒さにこんな小さな枝にまで樹氷がつきました。雪が降る前には誰にも目を留められていなかったと思います。白い氷がつくととてもかわいらしくなり、つい足を止めてしまいます。もう少し時間がたって気温が上がってくると樹氷は取れてしまいます。
こちらはさらに小さな小さな樹氷です。寒さに耐えているようにも見えます。雪が融けて春になったら、きっと若い芽が出てきます。それまで頑張って!
これは何だと思いますか。川面を流れている氷です。水温の方が周囲の気温よりも高いので湯気のようなものが見えています。水温と気温の差がもっと大きくなるとあたり一面真っ白になります。川から近い地域でも真っ白になり視界不良になることがあります。橋の上では真っ白になっていることが多くて要注意です。
これは、ガラスについた氷の結晶です。ガラスの裏側から黒い紙を貼って結晶を見やすくしました。氷の結晶は手のひらに落ちてきた瞬間に融けてしまいます。条件が良くなければ撮影をすることはできません。
この木は「ナナカマド」という木です。7回かまどで燃やしても燃えないくらい固い木だと言われています。秋になると、今まで緑色だった実が赤くなります。その赤さが雪の白さとあいまって美しさを増します。樹氷を見たりナナカマドの美しさを見たり、北海道の冬は退屈しません。
(秒刊サンデー:わらびもち)