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【2022年】京都「祇園祭」のツウな楽しみ方とは?神幸祭・還幸祭なども解説


千年以上の歴史を持つ京都「祇園祭」が、2022年に3年ぶりに本来の形で開催されます。祭りは7月1日から1カ月に渡り、その期間は京都の市街地が祇園祭ムードと熱気に包まれます。そこで今回は、前回お届けした「歴史と見どころ」に続き、リピーターも納得の「ツウな楽しみ方」をご紹介します。


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山鉾町での「山建て」「鉾建て」「曳き初め」



山鉾巡行と宵山が祇園祭のようにも思われがちですが、祇園祭りは7月1日「吉符入」から31日「疫神社夏越祭」まで1カ月間に渡って行われるので、実はまだまだ見どころがありますよ。7月に京都を訪れるのなら、ぜひ見ていただきたい神事や祭事、行事をご紹介します。


dekitateyo/shutterstock.com 写真はイメージです

京都の中心街・四条烏丸周辺にある、山と鉾を保存、運営する町である山鉾町では、「山建て」「鉾建て」(前祭7月10~14日、後祭7月18~21日)が行われ、京都の街に山と鉾が姿を現します。


Kinek00/shutterstock.com

7月1日の夜からは、各山鉾町会所の二階で行われる祇園囃子の練習「祇園祭二階囃子」が聞こえてきます(日程は各町により異なる)。「コンチキチン」の音色を聞くと、「もう祇園祭の季節なんだな~」とお祭り心がうずきます。

山と鉾が建てられた後には、試し曳きをする「曳き初め(ひきぞめ)」(前祭7月12・13日、後祭7月20・21日)が行われ、祇園祭のはじまりを段階を経て感じることができます。

神輿を清める「神輿洗式」



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「神輿洗式(みこしあらいしき)」は7月10日に行われます。八坂神社にある3基の神輿を代表し、素戔嗚尊(スサノヲノミコト)を祀る中御座神輿(なかござみこし)を清めます。

まず、大松明(おおたいまつ)で八坂神社から四条大橋までを清める「道しらべの儀」が行われます。その後、大松明の火は4本の小松明び分けられ、中御座神輿の前後を囲みます。

小松明に囲まれた神輿は八坂神社から四条大橋まで運ばれ、午前中に鴨川から汲み上げられた神用水を榊で振り掛けて清められます。この水しぶきにかかった人は無病息災のご利益を授かるとされており、このご利益を求めて多くの人で賑わいます。神事の雰囲気が漂う神聖な儀式です。

また、7月28日には「還幸祭」終了後、蔵に収納する前に神輿を清める儀式として同じことが繰り返されます。

祇園祭本来のもっとも重要な神事「神輿渡御(神幸祭)」




StreetVJ/shutterstock.com

7月17日の山鉾巡行と同じ日の17時から開催される「神輿渡御(みこしとぎょ)神幸祭(しんこうさい)」。神輿にのった神様が市中を清めて回る、祇園祭の本来のハイライトです。

中御座神輿、東御座神輿(ひがしござみこし)、西御座神輿(にしござみこし)の3基は当日の夕刻まで八坂神社の南楼門前の舞殿に安置されます。この3基には、八坂神社の主祭神・素戔嗚尊(スサノヲノミコト)と、櫛稲田姫命(クシナダヒメノミコト)、八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)の神霊をのせます。その後、別々のルートで八坂神社から氏子地区を回り、四条寺町にある御旅所(おたびしょ)に向かいます。

出発前に同じ場所で「三者揃い踏み」を行い、その際に行われる神輿を担ぎあげる「差し上げ」と、神輿を回転させる「差し回し」も見どころです。担ぎ手たちの「ホイット、ホイット」の掛け声とともに神輿が担ぎ上げられ揺さぶられる様子はダイナミックで見ごたえたっぷり! 八坂神社の石段下に、白い衣裳に身を包む男衆らが大勢集まる光景も圧巻です。

神幸祭の見学場所としては、定番の八坂神社境内や八坂神社西楼門の石段下が挙げられます。また、祇園白川周辺には東御座神輿が通ります。

祇園祭本来のもっとも重要な神事「神輿渡御(還幸祭)」




KPG-Payless2/shutterstock.com

「神輿渡御(みこしとぎょ)還幸祭(かんこうさい)」は、後祭の山鉾巡行と同じ7月24日17時から開催されます。上記の3基が御旅所から氏子地区を回り、京都三条会商店街にある御供社(ごくうしゃ)を経由して八坂神社に戻ります。

賑やかに「ホイット、ホイット」の掛け声とともに八坂神社に到着。一緒に掛け声をかけると祭りに参加しているような気分になれますよ。

その後、神輿にのせた神霊を本殿に戻す御神霊遷し(みたまうつし)が行われます。終了後、一斉に境内の明かりが消され、暗闇の中しばしの沈黙。

初めて筆者が体験した時には、祭りのクライマックスともいえる賑やかさから一転して、しめやかに行われる神事に、背筋がぞくっとするような感動を覚えました。メインのイベントを一度体験したら、還幸祭もぜひ。日本人としての誇りすら感じる美しい儀式です。

この3基の神輿は神幸祭から還幸祭の間、四条寺町にある御旅所に祀られているので、じっくりと見ることができますよ。

芸舞妓さんの踊りも見られる!華やかな「花傘巡行」




kqlsm/shutterstock.com

同じ7月24日10時から、「花傘(はながさ)巡行」も行われます。元気な掛け声を響かせる子ども神輿に始まり、花傘をかぶった女性や武者行列、鷺舞、獅子舞、芸舞妓さんたちを乗せた曳き車などが続きます。

芸舞妓さんや巫女装束の女性など、着物姿の女性たちが華やかさを添えます。総勢1,000人ほどという大規模な行列が、八坂神社から市役所、四条寺町の御旅所などを巡り、再び八坂神社に戻ります。

行列が八坂神社に戻ると、本殿に帰還を報告。その後、鷺踊、獅子舞、六斉念仏、祇園囃子、舞妓さんたちによる踊りなどが神前に奉納されます。厳かな神事の雰囲気とは異なり、伝統芸能的な色合いが濃い華やかで賑やかな巡行なので、こちらも同時に見学すると祇園祭を存分に満喫できますよ。

祇園祭グッズはお土産におすすめ!



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永楽屋 細辻伊兵衛商店 祇園店(@eirakuya_gion)がシェアした投稿



祇園祭の始まる前や期間中、お店のショーウィンドウには祇園祭グッズが飾られます。それを眺めて歩いているだけでも楽しいものです。

京都の老舗やお土産店なら、たいてい祇園祭グッズが用意されているので覗いてみてはいかがでしょう。手ぬぐい、団扇や扇子、絵葉書やシール、文具、ミニチュアの鉾、ハンカチ、スイーツがあるお店も。素敵なグッズをお土産にしたら喜ばれそうですね。

一度は見ておきたい「祇園祭」。7月の1カ月間、人々の祈りを集める八坂神社のお祭りで、日本古来の祭の豊かさをぜひ体感してみてはいかがでしょう。

「祇園祭」ツウの楽しみ方 日程
山建て・鉾建て:前祭7月10~14日、後祭7月18~21日(四条烏丸近辺の各山鉾町)
曳き初め:前祭7月12・13日、後祭7月20・21日(四条烏丸近辺の各山鉾町)
神輿洗式:7月10日20:00頃、四条大橋でお清め/7月28日20:00頃、四条大橋でお清め
神輿渡御(神幸祭):7月17日17:00~ 八坂神社→氏子地区→御旅所
神輿渡御(還幸祭):7月24日17:00~ 御旅所→氏子地区→御供社→八坂神社
花傘巡行:7月24日10:00~ 八坂神社→市役所→御旅所→八坂神社

[参考]
京都 祇園祭
京都観光オフィシャルガイド 祇園祭
『月刊京都』2021年、2019年各7月号(白川書院)など

祇園祭
場所:八坂神社など京都市街一帯
開催期間:7月1日~31日
URL:http://www.gionmatsuri.or.jp/
八坂神社(祇園祭の神事・行事):https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion02/



 
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