はじめに
台北から飛行機で約1時間、台湾本島の西約50kmに位置する澎湖(ポンフー)列島は、台湾ローカルにとっては、非日常を求めて出掛けるリゾート地。日本でいうと、沖縄を訪れる感覚に近いかもしれません。
近年、台湾では離島の観光資源が再評価され、島の整備が進んでいて、ここ澎湖列島も着々と進化中。特に2018年4月にオープンしたホテル「澎澄飯店(ディスカバリー ホテル)」は、免税店やレジャー施設を併設し、そのエンタメ性の高さが話題です。
自然と共存する島の暮らしをさまざまな形で体感
澎湖列島は90以上の島々からなり、主たる4島は橋で繋がれているユニークな地域。陸続きにすることで人々や物資の往来を促し、発展を遂げたのだそう。
オンシーズンは4〜9月。空と海のコバルトブルーのグラデーションの美しさ、柱状の玄武岩が連なって出来た壁など、世界遺産級の珍しい自然や景色が、この島の財産です。また、海に浮かぶダブルハートの形がフォトジェニックな古代漁法の石垣「雙心石滬」、冬場の季節風から農作物を守るため、畑に作った石壁「菜宅」など、島の暮らしに由来するあれこれは、感心することしきり。
ほかにも、海の神様・媽祖を祀る台湾最古の廟「天后宮」、日本統治時代の建物や昔ながらの台湾式の建物など、島の歴史を感じさせる観光スポットが多数。もちろん、各種マリンスポーツを楽しむことも。毎年4〜6月には恒例の花火フェスティバルが開催され(2018年は6月21日まで)、台湾の連休ともなれば、エアチケットは争奪戦となる人気ぶりです。
港が見えるホテルで、ひととき、異国情緒に浸る
そんな澎湖の魅力を楽しむ拠点として、新たに誕生したホテルが「澎澄飯店(ディスカバリー ホテル)」です。客室は3タイプあり、全236室。
「ディスカバリー ルーム」は、木製家具を多用し、日本的なシンプルさと東南アジア的なスパイスを効かせたインテリアが特徴。「ロフトルーム」は、客船の船室をイメージした造りで、大航海時代の多国籍カルチャーがインスピレーション源に。とびきりのリゾート感を求めるなら、全20室ある「ヴィラ ルーム」へ。澎湖の自然や文化をモチーフにした装飾が目を引くモダンな内装です。窓が多く開放的な室内からは、港の風景が一望でき、いわゆるオーシャンビューとはひと味違った趣きがあり、異国情緒満点です。
ホテル内のレストランでは、中華の潮州と広東料理を融合させたご当地料理が味わえ、ラウンジ「Chenchen Lounge」では、諸島間に伝わる老酒をベースに、馬祖、金門、綠島、琉球などの地酒を加えたカクテルなど、南国情緒あふれる飲み物や食事が楽しめ、ロマンティックな夜のひとときに彩りを添えてくれます。
本格アスレチックでドキドキ&ハラハラな非日常を楽しもう
そして、このホテルが話題を呼んでいる二大特徴のひとつは、室内アミューズメント施設「Go Star星探索」の存在。
ホテル内にも、スカイプールや港が見えるジム、キッズスペースなど、デラックスホテルならではの魅力的な施設を備えていますが、「Go Star星探索」はスケール感が違います。それもそのはず、広さ575坪と、室内施設としては台湾最大の規模を誇り、ロッククライミングや吊り輪渡りなど、見ているだけでもハラハラしてしまうスリリングなアクティビティが多数。天候不良でマリンスポーツができなくなった……なんてときには、本格アスレチックでストレスの発散ができますね。
免税店から博物館まで…併設施設が大充実!
もう1つの特徴が、免税店を擁したショッビングモール「澎坊3號港」(Pier3)の併設。台湾では“離島免税”というシステムがあり、台湾内であっても、離島の場合は、台湾人でも外国同様に免税でお買い物ができるとあって、台湾ローカルの間ではとても歓迎されているよう。
また、モール内には、台湾初のウイスキー博物館「Whiskey101博物館」があり、高さ3m超の蒸留機が圧倒的存在感を放っています。女性陣はショッピングに、男性陣は博物館に……と、別行動を取れば時間を効率的に使えそう。
日本人には、まだまだ知られていない離島のリゾート・澎湖。デラックスホテルの建設で、ぐっと快適に。台湾リピーターなら、待ったなし! 次の渡台スケジュールに“澎湖行き”をぜひ組み込んでみて。
◆澎澄飯店Discovery Hotel
住所:澎湖縣馬公市光復里同和路168號
電話:+886-6-923-5678