はじめに
新線の開通や延伸によって着々と利便性を増す台北のMRT。レッドライン(淡水信義線)は、沿線に最も多くの観光地を擁する路線で、台北101、東門、中正紀念堂、中山、圓山、北投、淡水…と、おなじみの観光スポットが目白押しです。ローカル色の強い駅も開発が進んでいて、北投駅から1駅の復興崗駅もそのひとつ。今回の注目は、駅から徒歩30秒という抜群の立地にあるホテル「北投輕行旅Hotel Leisure Taipei」。効率的に旅をしたい人は要チェックです!駅は目の前。これ以上ない好立地が自慢です。
足回りのよいホテル選びは、旅のプランニングの超重要事項。「北投輕行旅」は、レッドライン(淡水信義線)の復興崗駅の向かいに建つホテル。駅の出口はひとつなので、迷う心配もなく、わずか30秒で到着です。外観はシンプルでスタイリッシュ、広々と明るいロビーが旅人を迎え入れてくれます。自然光が差し込む心地よい空間。防音も万全です。
客室は、ツイン、ダブル、4人用のファミリールームの3タイプ。内装はすっきりエレガント、窓からの景色も爽やかです。また、遠くに見られる地下鉄の車庫“北投機廠”は、鉄道マニアにはたまらない景色といえるでしょう。全室とも高気密性の窓を採用していて、地下鉄の走行音などの騒音の心配は無用。駅前とは思えない静寂が確保されています。ファミリータイプには、ゆったり浸かれる深めの浴槽つきの部屋も。
2人部屋は、乾湿分離式のバスルーム。4人部屋は埋め込み式のバスタブで、旅人の疲れた体を気持ちよく癒してくれます。アメニティとして用意されているバスソルトを使えば、心地良さが倍増すること請け合いです。さらなる開放感を求めるなら、隣駅の北投、あるいは2駅先の新北投駅まで足を伸ばせば、複数の泉質の温泉浴が楽しめます。栄養バランス満点! それぞれの旅を楽しむ活力をしっかりチャージ。
小規模ながらも“行き届いたビジネスホテル”としての矜恃は、朝食レストランにも表れています。メインシェフの統率のもと、すぐれたチームワークで作られているのは、中華&西洋料理。少なくとも5〜6品の温かい料理、サラダ、果物、飲み物がビュッフェスタイルでいただけます。ゲストには登山客も多く、彼らの栄養補給にも申し分ないと好評です。また、大きな掃き出し窓から外の景色を眺めながらの朝食は、一層美味しく、爽やかな一日の始まりを約束してくれることでしょう。ホテルには無料駐車場もあり、MRTの利用者以外のゲストのニーズにもしっかり応えています。
最も観光スポットが多い路線・レッドラインに乗って北へ南へ。
ホテルを出たら、レッドラインを巡る旅に出かけましょう。まずは北上して終点の淡水へ。老街と呼ばれる昔ながらの商店街を散策したり、夕日が美しい埠頭の漁人碼頭でたそがれたり、対岸の八里に渡ったり。淡水から3駅先の關渡駅では、關渡宮で線香をお供えしてお参りを。北投駅または新北投駅で下車したならば、温泉浴はもちろん、リニューアルした北投博物館や美しい木造建築として名高い北投図書館をめぐったり、庶民の台所の北投市場でローカルな軽食を味わったり……あれもこれもと欲張りたくなること間違いなし。台北中心地へと南下するなら、劍譚駅の士林夜市、雙連駅の知る人ぞ知る台北料理で台湾グルメに舌鼓。中山駅で下車したならば、注目のカルチャーエリア・赤峰街へ、東門駅なら永康街の散策がおすすめです。さらに南下して、大安森林公園でくつろぐもよし、台北101駅で展望台に登るもよし。台北市を一望するなら、終点の象山駅で下車し、登山道から眺めるという手も。
おわりに
すべての駅で下車したくなるほど、魅力満載のレッドライン。民權西路駅から北上する際は屋外を走るので、季節感あふれる車窓も楽しめます。一本で行けて、駅を出たらすぐホテル。時間の節約が可能な旅、それは実りの多い旅でもあります。次の台北旅は、復興崗駅のホテル「北投輕行旅」を拠点に、オリエンテーリングさながらの1路線の旅を楽しんでみてはいかが?◆北投輕行旅 Hotel Leisure Taipei
住所:台北市北投區中央北路三段53巷1號
電話:+886-2-2897-7111