はじめに
広島県にある大久野島(おおくのしま)は、近年「ウサギ島」、として海外からも注目を浴びている離島です。
隠れた魅力がまだまだある、広島県「大久野島」の魅力と見どころをご紹介します。
広島県「大久野島」の魅力と見どころ①大久野島とは
大久野島は、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島(げいよしょとう)の1つ。
広島県竹原市から沖合い3キロほどにあり、周囲が4.3キロの小さな島です。
ここは現在、瀬戸内海国立公園に指定されています。
第1次世界大戦時には、化学兵器が製造された場所で、「地図から消された島」や「毒ガス島」などとも呼ばれていました。
今の島の印象とは異なる、暗い時代があったんですね……。
広島県「大久野島」の魅力と見どころ②大久野島の歴史
大久野島には、明治期に日露戦争に備え、芸予要塞の一角に砲台などが設置されました。
そしてその後、砲台は撤去されます。
しかし第一次世界大戦時に、地理的な条件や秘匿が容易であることなどから、陸軍が大久野島を化学兵器の生産拠点に選んだのです。
昭和5年頃から毒ガスの製造が開始。昭和17年頃には、年間1200トンの毒ガスを造っていたといわれています。
毒ガス工場の存在は機密事項として秘匿され、陸軍が発行した一般向けの地図では、大久野島一帯は空白地域だったのです。
第二次世界大戦終期の1945年からようやく、毒ガスを海洋投棄や、火炎放射器による焼却、島内での地中処分がなされました。
広島県「大久野島」の魅力と見どころ③大久野島毒ガス資料館
大久野島では、毒ガスを製造したその過程で、多くの犠牲者が出ています。
そのような負の遺産を作り出した歴史を忘れないよう、昭和63年に『大久野島毒ガス資料館』が造られました。
ここでは当時の資料を展示しつつ、毒ガス製造がいかに悲惨であるかを訴え、恒久平和への思いが詰まっています。
年間多くの方が、平和学習の場として訪れるスポットです。
◆大久野島毒ガス資料館
住所:竹原市忠海町大久野島
電話番号:0846-26-3036
営業時間:9時00分~16時30分
休業日:年末・年始 その他臨時休館有り
料金:一般(19歳以上)100円、19歳未満50円
広島県「大久野島」の魅力と見どころ④大久野島ビジターセンター
大久野島は、島全体が瀬戸内海国立公園に指定されています。
大久野島ビジターセンターでは、島に生息する植物や生き物などをはじめ、大久野島周辺の動植物の紹介や島の歴史などを学べるようになっています。
太陽光発電やクールチューブ、 中水処理浄化槽など、環境にやさしい自然エネルギーを活用した施設で、その様子を学ぶこともできますよ♪
◆大久野島ビジターセンター
住所 広島県竹原市忠海町大久野島
電話番号:0846-26-0100
開館時間:9:00~16:00
休館日:毎週水曜日(1月~2月は水曜日・木曜日)、年末年始
入館料:無料
広島県「大久野島」の魅力と見どころ⑤アナウサギ
大久野島では、1971年に島外の小学校で飼育された8羽のウサギが放され、野生化して繁殖。現在では約700羽に増えました!
島のウサギはすべてアナウサギで、大久野島に観光施設ができてからは、このウサギたちも島の名物として多くの観光客に愛されているんです♡
広島県「大久野島」の魅力と見どころ⑥レストラン・カフェ・ショップ USANCHU(うさんちゅ)
大久島のグルメスポットをご紹介します。
レストラン「USANCHU(うさんちゅ)」では、瀬戸内海で獲れた鯛やタコを使った料理がおすすめです!
また、USANCHUカフェでは、瀬戸内レモンカードを使ったバゲットや、名物ソフトクリームの「うさぎのはなくソフト」などが味わえます。
さらにショップUSANCHUでは、キャップやTシャツ、マフラータオルなど、オリジナルの兎人(うさんちゅ)グッズがたくさん!
「ウサギの島」の思い出が、グルメでもグッズでも楽しめますよ♪
◆レストランUSANCHU
場所:竹原市忠海町大久野島
電話番号:0846-26-0321
営業時間:7:30〜9:00、11:30〜13:30(日曜14:00まで)/ 17:30〜20:00
ショップUSANCHU:7:30~21:00
USANCHU 紹介ページ
広島県「大久野島」の魅力と見どころ⑦大久野島へのアクセス
忠海港から大久野島へは、休暇村客船または大三島フェリーで、約12分で到着します。
忠海港に向かうには、新幹線を利用する場合は、JR山陽新幹線三原駅からJR呉線に乗り、約20分の忠海駅で下車し、歩いて10分弱です。
飛行機を利用する場合は、広島空港よりリムジンバスに乗って、約30分の竹原駅でJRに乗り、約12分で忠海駅に到着します。
車をご利用の場合には、事前に休暇村・大久野島に連絡しておけば、車に乗ったままフェリーに乗船できますよ♪
休暇村 大久野島
おわりに
大久野島では、たくさんのウサギたちに囲まれ、癒しの休日を送ることができます。
歴史的なメッセージも込められたスポットですが、学びつつも、ぜひ温暖な瀬戸内海でウサギと戯れてください♡