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死にたくないけど見てみたい。危険すぎる「カワイジェン火山」の絶景




はじめに


インドネシアは、バリ島などバカンスに訪れるリゾート地というイメージのある方もいらっしゃると思いますが実は、世界で最も危険なカルデラ湖がある国でもあるんです。
今回は、絶景でありながら世界一危険なカルデラ湖がある「カワイジェン火山」についてご紹介いたします。

インドネシアにある絶景・カワイジェン火山とは?


カワイジェン火山は、インドネシアのジャワ島東部にある活火山ですが、日本の様に火山が単体であるのではなく、火山群の中にある1つの火山です。

火山群の中で最も高い山はムラピ山で、幅20kmのカルデラ(火山の活動によってできた大きな凹み)を持ちます。
そのムラピ山から見て西側にある、ターコイズ色のカルデラ湖を持った火山がカワイジェン火山です。

インドネシアにある絶景・カワイジェン火山はなぜ、世界一危険なのか?


カワイジェン火山は、世界の超危険地帯や「死の湖」とよばれるカルデラ湖があります。
しかし、ターコイズブルーの美しい姿であることも事実です。

ですがカルデラ湖の水は酸性で、pH0.1という濃度を有しています。
ちなみに、硫酸のpHは、-0.3なのでだいぶん濃度が濃いことがわかりますよね。

もっとわかりやすく言うと、ジュースの缶をカワイジェン火山のカルデラ湖に投げ込むと1時間で溶けてしまうと言われています。
超高濃度の酸性の湖なので、湖に落ちてしまったら即アウトという生と死と隣合わせという超危険地帯なのです。
まさしく、生物が生息することができない「死の湖」です。

ちなみに、温泉のような湯気が出ているように感じますが、実は湯気ではなく、硫黄が溶け込んでいる有毒ガス。
吸い込んでしまうと呼吸困難に陥り、酷いときは死に至る可能性もあります。

見た目の美しさとは裏腹に本当に危険な場所なのです。

インドネシアにある絶景・カワイジェン火山:夜になると輝く青い炎


カワイジェン火山の美しさは昼間だけではありません。
夜になると、幻想的な青い炎が上がる姿を見ることができます。

カワイジェン火山の火口の隙間から噴き出す600℃以上ある高温の硫黄ガスが空気に触れると自然発火して、硫黄の炎色反応が起こり「Blue Flame」と呼ばれる青紫の炎が立ちのぼるのです。
その光景は、とても幻想的で見る人の目を釘付けにします。

遠くで青い炎を見つめるだけでなく、近くで青い炎を見るためのツアーもあります。
カワイジェン火山火口まで約2時間登山し、そこからまた約45分歩くという長旅です。
片道だけでも約2時間45分の夜のハイキングが必要なので、足に自信のある方のみ見られる風景かもしれませんね。

また、硫黄ガス自体もあまり体に良くないので、ガスマスクやヘッドライトなどの装備品も必要になります。
現地ツアーに申し込む方は万全な準備が必要ですよ。

インドネシアの絶景・カワイジェン火山と硫黄


そんなカワイジェン火山ですが、実は硫黄の産地としても有名です。
医薬品は化粧品などに使用されるので、現地の方の貴重な収入源となっています。

防護服に身を包み、手作業で竹籠に硫黄を入れて、天秤棒を背負って運んでいます。
その量は、1日に14tで、噴出孔から硫黄運ぶのは重労働でもあり、有毒成分を含んだガスの中での作業なので、硫黄採掘で働く人は防護服を着ていますが、長生きはできないと言われています。

そんな過酷な環境の中で採掘された、硫黄の岩を削って様々な形に彫刻されたものがお土産品として販売されています。
現地の人のパワーあふれる商魂を感じられるお土産ですが、硫黄の匂いはどうしてもあるので注意が必要です。

おわりに


カワイジェン火山は、昼間と夜に見せる顔が全く異なる火山です。
昼のエメラルドグリーンのカルデラ湖に、夜の青く燃える炎。
いずれも、自然が生み出した素晴らしい絶景です。
是非、一度その目で世界も注目する危険な絶景を見てみたいものですよね。
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