はじめに
東京・虎ノ門にある大型商業施設、虎ノ門ヒルズの目の前に当たるのが新虎(しんとら)通り。その通りを回遊するかのように突如現れたカフェやショップの数々。その土地に行かなくとも旅気分を満喫でき、ニッポンの魅力を再発見してくれる、2月24日オープンの新スポット「旅する新虎マーケット」を撮って出し!
アンテナショップ?でも今までと様相が違うのは…
2月24日に新虎通りにオープンした「旅する新虎マーケット」。日本全国の知られざるグルメや工芸品、雑貨を、カフェ「旅するカフェ」、ショップ「旅するストア」、4棟の常設スタンド「旅するスタンド」の3つのセクションに分かれて紹介する、いわばローカルマーケット。
東京にあるアンテナショップとは違い、あらたな試みとしてユニークなのが、都道府県レベルではなく、市町村レベルでモノがキュレートされ、まだ知られていない地方の魅力を再発見し、ときには東京の企業とコラボして、その新たな価値を提案することを目指しているそう。ショップの品揃えはあの三越伊勢丹が厳選してセレクト、カフェは人気店「GOOD MORNING CAFE」がメニュー協力してくれるそう。
例えば、今回出展している山形市。
まずは、「旅するカフェ」では「GOOD MORNING CAFE」とコラボし、同店の人気メニューであるハンバーガーに山形牛を使用した「山形牛ステーキバーガー」を提供。さらに「旅するストア」で山形県のキュートな「ネコこけし」を販売し、「旅するスタンド」では山形の日本酒を味わえるスタンディング形式の店を開店します。
しかも、3カ月ごとに出展する市町村とテーマが変わるので、何度訪れても飽きさせません。
2月~6月のテーマは「木の芽風と薫風」
さて、栄えるべき一番手を飾るのは、湯河原町、山形市、高岡市、宇治市、今治市の5市町村。テーマは「木の芽風と薫風」。春らしい彩りと瑞々しい生命力をコンセプトに、厳選されたグルメや工芸品、雑貨が勢ぞろいします。
【湯河原町】
かの「万葉集」でも謡われた、関東一の古湯のある湯河原。明治時代に秘湯の趣きと風情を求めて文人墨客が訪れた土地らしく、なんとカフェの前に3月31日(金)までの期間限定で、無料の足湯スぺースを設置します。湯河原ならではの粋な演出は、食事やショッピングついでに一息付くにはぴったり。ショップでは湯河原の温泉饅頭、味樂庵の「黒糖まんじゅう」なども販売しています。
【山形市】
先に説明したようにカフェでは肉汁たっぷりの「山形牛ステーキバーガー」を味わえます。いちばん注目したいのは可愛らしい「ネコこけし」。蔵王高湯系のこけし職人である梅木直美氏が制作。猫の顔をしたキュートなフォルムのこけしに思わずキュンキュンしてしまいそうです。限定20点とあって、気になる人はぜひ手にしてみて。
【高岡市】
富山県高岡市は常設スタンドに高岡おでんが味わる店をオープン。「高岡おでん?」とご存知でない方に説明すると、昆布と富山産の白エビのダシをベースに、魚介が豊富に獲れる土地ならではの練り物、大根、黒こんにゃくを堪能できます。創業70年の「室屋」のとろろ昆布をかけて味わうのですが、これがまた昆布の旨味がプラスされて絶妙。上品でフルーティな味わいが魅力の希少な純米酒「勝駒」とぜひ味わいたいところです。
【宇部市】
山口県宇部市は瀬戸内海産のワタリガニを使用した「宇部クラブケーキバーガー」を用意。揚げたカニ身を豆乳でできたバンズに挟むスペシャルバーガーです。宇部の東岐波地域の名産品である紅ほっぺにスパイスを加えた「宇部紅ほっぺコーディアルソーダ」も一緒に味わいたいところですね。
【今治市】
今治=タオルの名産地。世界的に有名な今治タオルが「旅するストア」に揃うのはもちろんのこと、今回は常設スタンドで今治のソウルフード、今治焼豚玉子飯(写真奥)を提供。焼き豚に濃厚なタレが絡み、玉子のまろやかさと相まってヤミツキになる味わい。今治グルメの新たな魅力を知ることができます。
◆旅する新虎マーケット
住所:東京都港区西新橋2-16 ほか
電話番号:03-5414-6405
※営業時間は公式ホームページをご確認ください。
「旅する新虎マーケット」公式ホームページはこちら
おわりに
地方の魅力を再発見する新たな”マーケット”が東京・虎ノ門に登場。気軽に立ち寄れる「旅する新虎マーケット」で旅気分を味わってみては。