はじめに
『月刊旅色』11月号で夜遊びをテーマにしたインタビュー「幡ヶ谷 NIGHT OUT」に登場してくれたヒップホップグループ・RHYMESTERのMummy-Dさん。「どの街よりも愛着がある」と語る彼が過ごした幡ヶ谷ライフを、約25年幡ヶ谷に住み続ける旧友・TOSHI-LOWさん（BRAHMAN）と共に語る対談が、12月号で公開されています。そこで語られた、選りすぐりの幡ヶ谷グルメスポットを3つご紹介します。
写真／倭田宏樹（TRON）
■ハシヤ 幡ヶ谷分店（パスタ専門店）
2002年から2008年までの6年間、幡ヶ谷に住んでいたMummy-Dさん。幡ヶ谷はプレイスポットというよりも、集まる人そのものが魅力的だと語ります。「幡ヶ谷のメインストリート・六号通り商店街は、新宿から一瞬で来られると思えないくらい下町風情がありますよ」そう話す彼が一人通っていたと言う、商店街から小道に入った場所にある「ハシヤ 幡ヶ谷分店」。
「カウンターしかないスパゲッティー店（※）で、六号通り商店街の老舗。あさりイカしそジンジャーソースのパスタは、人生最後の日に食べたい一食かも」
※現在はテーブル席もあり
また、対談相手のTOSHI-LOWさんも行きつけで、シメジサラダをよく注文するのだとか。
（写真左）アサリと青ジソのスパゲッティ（ジンジャーソース） 1,150円／（写真右）シメジサラダ（おしょう油入りマスタード風味） 750円 ※Ｓサイズは600円
こちらのお店は「ハシヤスパゲティ 代々木八幡本店」で12年の経験を積んだ岩田晴正さんが、「質の良い材料を丁寧に調理してじっくり味わっていただくスパゲティ専門店」をコンセプトに1990年に開業。2009年に息子の耕平さんも加わりました。親子2人が切り盛りする幡ヶ谷を代表するパスタの名店です。
◆ハシヤ 幡ヶ谷分店
住所：東京都渋谷区幡ケ谷2-5-9
電話：03-3373-2660
営業時間：11:30～LO21:30
定休日：水曜日
■wineshop flow（ワイン専門店／角打ち）
幡ヶ谷を知り尽くしたロックバンドBRAHMANのボーカル・TOSHI-LOWさん。Mummy-Dさんとは、あるイベントをきっかけに20年来の付き合いなのだとか。「お酒は最高のコミュニケーションツール」と話す彼は、女性の一人飲みにもおすすめなお店を教えてくれました。
「幡ヶ谷は飲み人口が多いから、おもしろい飲み屋さんがホントにたくさんある。西原のほうには『wineshop flow』っていうワインの角打ちもあって、よく行ってるよ」
こちらは、店内に角打ちスペースを併設したワインショップ。オーナーはナチュラルワインで知られる六本木のビストロ「祥瑞」で6年サービスを務めた深川健光さんで、2017年にオープンしました。「ワインの値段はその日その時で、お出ししているものが違うのでメニューはありません。1,000円前後で白や赤など飲みたいものをお伺いしながら、選んでもらう形です」と、深川さんは言います。
「KENKOU」の名で音楽活動をするミュージシャンでもある深川さん。音響に配慮して設計した店内はスタジオ仕様で、音楽を楽しむ上でも、この上ない環境が整っています。
◆wineshop flow（ワインショップ フロウ）
住所：東京都渋谷区西原2-28-3 クローバービル B1F
電話：03-6804-7341
営業時間：日曜日、祝日15:00〜20:00
定休日：不定休
※毎月の営業時間・お休みの確認は、お店公式のInstagramまで
■PADDLERS COFFEE（コーヒー専門店）
最近、西原方面が栄えてきていると話すTOSHI-LOWさん。幡ヶ谷駅南口から歩いて代々木上原方向に続く道に、西原エリアは広がります。
「『PADDLERS COFFEE』っていう珈琲スタンドを中心に、新しい家具屋もできたし。シャッター街になりつつあった西原の商店街を盛り上げるイベントもあって、ちょっとおもしろいことしてる奴らがいるよ」
（写真左）ホットドッグ 800円、本日のコーヒー 500円／（写真右）お店の内観
2015年にオープンしたこちらのお店。真鍮、ウォルナット、ホワイトオークの3つの素材を生かしたウッディな空間に、コーヒーの香りが溶け込みます。店内のインテリアはほぼすべてが手作り。店主の松島大介さんが10代の半分以上を過ごしたポートランドで、家具の素材や道具を買い付けたそうです。ここから徒歩4分の距離に位置する、家具店「ブルペン（BULLPEN）」も松島さんが営んでいる、こだわりの空間。併せて訪れるのもおすすめです。
◆パドラーズコーヒー 西原本店 （PADDLERS COFFEE）
住所：東京都渋谷区西原2-26-5
電話：03-5738-7281
営業時間：7:30～18:00
定休日：月曜日
■Mummy-D（ライムスター）
ヒップホップ・グループ「RHYMESTER」のラッパー、サウンドプロデューサーであり、グループのトータルディレクションを担う司令塔。1989年、大学在学中にメンバーと出会いグループを結成、日本のヒップホップ文化を開拓牽引してきた。近年はドラマ、CM、舞台などでの役者、ナレーター業にも活躍の場を広げている。RHYMESTERは2019年に結成30年を迎えて、さまざまな記念リリース、イベントが企画され、現在は47都道府県ツアーを敢行中。
■TOSHI-LOW（BRAHMAN）
1995年にBRAHMANを結成し、ボーカルを担当。ハードコアと民族音楽をベースにしたサウンドで、パンク/ハードコアに留まらず、ロックシーンの先頭を走り続ける。2011年3月11日の東日本大震災以降よりライブ中にMCを行うようになり、非営利活動団体「幡ヶ谷再生大学復興再生部」を設立するなど、震災の復興支援を目的とした活動を積極的に展開している。
おわりに
幡ヶ谷で青春時代を過ごしたMummy-Dさんと、幡ヶ谷に精通するTOSHI-LOWさん。『月刊旅色』で掲載中の「幡ヶ谷NIGHT OUT」では、幡ヶ谷の街が持つ魅力について、Mummy-Dさんの思い出深いお店「とり助」で実際に対談しています。2人が談笑する様子は必見です！
