はじめに
ポルトガルと聞くと、種子島の火縄銃伝来を思い浮かべる方もいますよね。
昔から日本と縁のあるポルトガルですが、観光におすすめの国でもあるんです。
今回は7つの丘の街とも呼ばれる、レトロな坂の街「リスボン」の魅力や見どころをご紹介します。
レトロな坂がある♡ポルトガルのリスボンとは?
リスボンはポルトガルの首都であり、ポルトガルで最大の都市です。
面積は狭いですが、人口密度は高い地域なんです。
ヨーロッパ各国の首都の中で、一番西の大西洋岸にある都市はリスボンなんだとか。
イベリア半島の大西洋岸に接する、テージョ川河口の湾の北側に位置します。
リスボンの地形はいくつかの丘が隆起しており、高い丘や深い谷があるため、別名「7つの丘の街」と呼ばれています。そのため、坂の街としても有名なんですよ♪
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンの歴史
リスボンは、世界的にみても古い歴史のある都市です。
紀元前3世紀にはローマ帝国、8世紀以降はイスラム帝国などから支配を受けてきましたが、その後1255年にポルトガルの首都となります。
それからは15~17世紀の大航海時代に入ると最盛期を迎え、世界遺産に指定されているジェロニモス修道院などの建物が造られました。
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンにあるアルコバッサ修道院の悲しい恋の伝説
リスボンの北にあるアルコバッサという小さな町に、世界遺産に登録されているアルコバッサ修道院があります。
アルコバッサ修道院は、1178年に建設が始まったとされる修道院です。
18世紀に改築され、バロック様式の部分も多いですが、食堂やアーチのかかった説教壇は13世紀のままの姿が残されているんだとか。
このアルコバッサ修道院には、ペドロ1世とイネスという女官との、悲恋の物語があるんです。
ペドロ1世は、カスティーリャ王族から妃を迎えますが、女官の侍女であるイネスと不倫の恋に落ちてしまいます。
それを嘆いたペドロ1世の父は、イネスを暗殺してしまうのです……!
怒ったペドロ1世は父に対して反乱を起こし、ペドロ1世はその後、和解して父の後を継ぎ、国王となりました。
そして1367年に没しますが、18世紀になってアルコバッサ修道院にペドロ1世とイネスの棺が移葬されます。
こうして2人は長い年月がかかりましたが、一緒になることができました。
ちなみにイネスの棺は、14世紀を代表する棺彫刻で、傑作として名高いんです。
身分の高い人の棺には死者の姿を石に彫刻して載せるのが特徴で、イネスの彫刻はペドロ1世の命令によって作られました。
ペドロ1世のイネスに対する深い愛が分かりますよね。
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンの見どころ
リスボンに訪れたら、サン・ジョルジェ城を訪れてみましょう。
街の東部に位置する、高台にそびえた要塞化しているお城です。
考古学調査から、紀元前から存在しリスボンの街が歩んできた歴史をずっと見守ってきた建物であることが分かっています。
現在のサン・ジョルジェ城内は展望台や公園があり、観光地化されています。
展望台からはリスボン市街を一望できる場所になっているんですよ。
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンの絶品料理
リスボンでは、美味しいシーフード料理を味わうことができます。
色々なレストランがありますが、リスボンで一番美味しいと言われているレストランが「Cervejaria Ramiro」です。
日本人でも馴染みのある牡蠣やエビ、カニやアサリなどの魚介を提供しているんですよ。
人気店なので、行列覚悟で訪れてくださいね。
◆Cervejaria Ramiro(セルヴェジャリア ラミロ)
住所:Avenida Almirante Reis 1, Lisbon 1150-007, Portugal
Cervejaria Ramiro
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンへ訪れる際の注意
リスボンは、地中海性気候で1年を通して過ごしやすい街です。
そのため、おすすめの観光シーズンは夏季の6月~9月となります。
乾季にあたるため、朝晩は涼しくて過ごしやすいですよ。
世界治安危険度ランキングは、163か国中19位と良い方ですが、貴重品やパスポートの管理はしっかり行い、夜出歩くときは、ホテルに貴重品を管理するなどの自衛対策を心がけましょう。
またデジカメを片手に歩いていると観光客であることが一目で分かるので、撮影したい場所でのみ取り出すようにしましょう。
水道水は飲めますが、胃腸に不安がある方はミネラルウォーターを購入するといいですよ。
水は500mlで、0.4~1ユーロほどで販売されています。
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンへのアクセス方法
日本からリスボンまでの直行便はないため、ヨーロッパの都市を経由するルートがベストです。
飛行機を利用する場合は、ドイツのフランクフルトを経由し、リスボンを目指します。
所要時間は日本からフランクフルトまでが約11時間40分で、フランクフルトからリスボンまでは約3時間かかります。移動時間は、合計約14時間40分となります。
乗り継ぎまで時間が空いていると、これより以上かかることもありますよ。
鉄道を利用する場合は、スペインから向かうルートとなります。
ルタニシアという夜行列車で、スペインのマドリードからリスボンまで約9時間30分の道のりです。
時間に余裕がある方は、夜行列車の旅を楽しんでみてもいいかもしれませんね。
レトロな坂がある♡ポルトガル・リスボンと併せて訪れたいスポット
リスボンに訪れたら、ポルトガル第2の都市「ポルト」も訪れてみませんか?
ポートワインの積出地として有名で、港町としての歴史は古く、ローマ時代から栄える都市です。
白壁にオレンジ色の屋根の風景が特徴的なポルト歴史地区は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
大航海時代の富が残した歴史的建造物サン・フランシスコ教会など、見ごたえのあるスポットがたくさんありますよ♡
おわりに
ポルトガルは歴史のある古い国で、とても見ごたえのあるスポットです。
歴史に浸りながら、ポルトガルのおしゃれな街並み散策するのはとても楽しいですよ。
リスボンのおしゃれな雰囲気を、思う存分楽しみに出かけてみませんか?