はじめに
「羅生門」(らしょうもん)は岡山県にあり、巨大な天然橋と鍾乳洞の風光明媚な観光スポットです。
国の天然記念物にも指定されている、羅生門の魅力と見どころをご紹介します!
羅生門の魅力と見どころ①羅生門とは
岡山県新見市草間にある羅生門は、たくさんの鍾乳洞が点在している阿哲台という標高400メートルのカルスト台地の上にあります。
羅生門は、鍾乳洞の天井が陥没してしまったことにより、残った部分が天然橋となっています。
非常に珍しく、学術的にも貴重なため、国の天然記念物に指定、日本の地質百選に選定されています。
羅生門の魅力と見どころ②羅生門の地形
羅生門は鍾乳洞の天井が陥没した天然橋で、第一門から第四門まであります。
第一門は高さが38メートル、幅は17メートルのアーチ状の天然橋で、他とは独立していて、橋の上を通行することができます。
第二門と第三門はつながっていて、洞口が三つあり、一つのカルストトンネルとなっています。
第四門は長く大きな鍾乳洞で、約300メートル奥の最も奥の部分には、地底湖があります。
羅生門の魅力と見どころ③羅生門の逸話
阿哲台には羅生門の他にも多数の鍾乳洞があり、映画「八つ墓村」の舞台として、数多く撮影に利用されました。
この羅生門も、映画が公開された当時に作られたポスターのうちの一つで、背景として採用されいます。
映画に登場する落ち武者が、羅生門を背景に撮影しています。なんとも神秘的でミステリアスな光景が映画とマッチしているんですよ。
羅生門の魅力と見どころ④羅生門の見どころ
羅生門は珍しい植物と昆虫を多数見ることができます。
石灰岩植物のチョウジガマズミやヤマトレンギョウなどをはじめ、低温多湿な自然条件のために、標高400メートル足らずながら高山性や北方系の蘚苔類や地衣類など、貴重な植物が分布しています。
昆虫では、生きる化石といわれているガロアムシや洞窟昆虫が生息しており、さらに7月初旬には、ヒメボタルが黄金に光ります☆
羅生門の魅力と見どころ⑤注意事項
羅生門は鍾乳洞の天井が陥没していることで、風光明媚な天然橋になりました。
しかし他とは独立している第一門の近くでは、岩石が崩落する危険性があるので、注意が必要です。
また、低温多湿なこの付近では、夏でも涼しいを通り越して寒いと感じるほどの冷気に加え、モヤも発生します。
羅生門という名にふさわしく、怪しさを感じるほどの気候ですので、準備して向かいましょう!
羅生門の魅力と見どころ⑥羅生門へのアクセス
羅生門へ公共交通機関を利用していく場合は、JR伯備線の井倉駅より備北バスの満奇洞行きに乗って、羅生門口で降りて徒歩10分です。
車で行く場合には、中国自動車道の北房インターチェンジでおり、国道180号線を走り、県道の北房井倉哲西線を経由して約20分です。
住所:岡山県新見市草間
電話番号:0867-72-6136(新美市役所 産業部 商工観光課 商工観光係)
新見市役所 羅生門紹介ページ
羅生門の魅力と見どころ⑦周辺の観光スポット
羅生門を観光する際は、ぜひ阿哲台にある他の鍾乳洞にも行ってみてください。
有名な所ではJR井倉駅から徒歩10分ほどの所にある井倉洞、井倉駅から羅生門へと行くバスを終点まで乗れば満奇洞に行くことができます。
鍾乳洞に詳しい方の中では、静の満奇洞、動の井倉洞と呼ばれ、羅生門とはまた違った景観を楽しむことができます。
ぜひ鍾乳洞めぐりを楽しんでみてください。
おわりに
岡山県の鍾乳洞「羅生門」は、他では見る事ができない壮大な自然を楽しむことができます☆
ぜひ、羅生門で圧倒的な自然の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。