はじめに
世界にはたくさんの世界遺産がありますが、中には人々が生活している居住区も選ばれています。
今回は、世界遺産に登録されているベルギーの首都ブリュッセルにある、大広場「グラン=プラス」の魅力や見どころをご紹介します。
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」とは?
グラン=プラスは、ベルギーの首都ブリュッセルの中心地にある大広場のことです。
世界で最も美しい広場としても有名で、1998年に世界遺産に登録されました。
中世のたたずまいを残すグラン=プラスの周りは、15~17世紀に建設された歴史的建造物に囲まれています。
夜間にはライトアップされることで、より幻想的な雰囲気を醸し出すんです♡
また毎日花市も行われているので、市民はもちろんのこと、観光客にも人気のスポットとなっています。
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」の歴史
グラン=プラスの周りには、たくさんの歴史的建造物があります。
中世の時代、ヨーロッパの商工業者たちは相互扶助を目的に、ギルドと呼ばれる同業者組合を組織しました。
ベルギーでも同様にギルドが作られ、そのギルドの建物がこの広場に建設されたのです。
現在も、それぞれのギルドを象徴する紋章が、建物の壁や屋根に見ることができます。
ぜひ、歴史に思いを馳せてみませんか?
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」の逸話
グラン=プラスはとても美しい広場ですが、実は16世紀には火刑の会場にもなった場所です。
プロテスタントで最初の殉教者となった、ヘンドリク・フォエスとヤン・ファン・エッセンがこの地で火刑となったのです。
また大同盟戦争の頃、1695年8月13日にフランス軍の砲撃によって、木造だった広場の家屋が大破されるという事件もありました。
そのため当時の建物は市庁舎しか残っていません。
これは、石でできた壁のみが、火災に耐えられたためと言われています。
現在、広場を囲む家は様々なギルドによって再建されて、石造りの家となっています。
このように、ブリュッセルのグラン=プラスには悲惨な歴史も刻まれているのです。
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」の見どころポイント
ブリュッセルのグラン=プラスの見どころは、やはり歴史的建造物の数々です。
特に市庁舎は、1402年から建設が始まり、1455年に完成したもの。
中世における、グラン=プラス様式を現代に残す、唯一の建造物なんです。
ゴシック様式の96mある塔の頂上には、竜を倒すと言われている天使ミシェル像が飾られています。ブリュッセルの守護天使でもあるんです。
また毎年8月に広場では「フラワーカーペット」が彩ります。
誰でも無料で見られる上、夜にはライっとアップがされますよ♪
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」でおすすめのグルメ
海外旅行に出かけたら、その国の伝統的な料理を食べるのも旅の醍醐味ですよね。
今回は、日本で“チコリー”と呼ばれる、野菜を使用したベルギーの伝統料理が食べれるレストラン「Brasserie de l'Ommegang」をご紹介します。
ちなみに、ベルギー本国では、チコリーを“シコン”と呼びますよ。
グラン=プラスを一望できる、ロケーションの良いスポットとしても有名なんですよ。
シコンを茹でてハムで巻いた後に、ホワイトソースとチーズをかけたグラタンは、独特の歯応えがたまりません♡
日本でもなじみのある食材なので、海外で食事を冒険を避けたい方にもおすすめです。
観光客にも人気のあるレストランなので、予約をしてから来店するといいでしょう。
◆Brasserie de l'Ommegang(ブラッスリー・ド・ロメガング)
住所:Grand Place, 9, Brussels 1000, Belgium
電話番号:+32 2 511 82 44
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」を訪れる際の注意点
ベルギーには日本と同じように四季がありますが、日本と比べると涼しい場所です。
観光はできますが、冬場は寒いのでおすすめはできません。
ベストシーズンは、暖かくなり始める4月から寒くなる前の10月まで。特におすすめすしたいのは、6月~8月です。
秋の紅葉が見ものですが、気候的に曇りや霧、霧雨の日が多くなるので注意です。
もし、そのシーズンに旅行する場合は、傘よりもレインコートが便利ですね。
雨は年間を通じて比較的多いため、携帯できる雨具を用意しておきましょう。
治安は世界治安度危険ランキングで163か国中11位と安全ではありますが、パスポートなどは厳重に管理してくださいね。
水道水は飲めますが、心配な方は水を購入しておくと安心です。500mlで0.8~2ユーロほどで販売されていますよ。
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」へのアクセス方法
残念ながら、日本からブリュッセルへの直通便はありません。アムステルダム経由で14時間ほどかかります。
ブリュッセル国際空港からブリュッセルの都市までは、電車を利用するといいでしょう。
空港の地下は鉄道と直結しているため、ブリュッセル市内にある主要駅を結ぶ急行電車の乗り換えも便利です。
グラン=プラスの最寄り駅はブリュッセル中央駅で、空港から急行電車で22分かかります。
ベルギーの世界遺産!「ブリュッセルのグラン=プラス」と併せて訪れたいスポット
グラン=プラスに訪れたら、「ギャルリー・サンテュベール」にも行ってみませんか?
19世紀に作られたヨーロッパ最古のアーケード街で、様々なお店が軒を連ねます。
別名「ブリュッセルの雨傘」と呼ばれており、ネオ・イタリア様式の美しい天井が特徴的です。
ショッピングの前に素敵なアーケード街を目で楽しむのも素敵ですね。
アーケード街には有名チョコレート店やカフェ、高級ブティック店が並んでいるので、歩くだけでワクワクしますよ。
おわりに
ベルギーの世界遺産「ブリュッセルのグラン=プラス」をご紹介しました。
観光スポットや有名チョコレート店が集まっているので、ゆったり散策してみるのもおすすめです。
日本からはツアー旅行も企画されているため、個人旅行が不安な方は検討してみてはいかがでしょうか?