はじめに
“死海”と聞くと思い浮かべるのが、浮き輪も使わずにぷかぷかと水面に浮かぶ人の姿ではないでしょうか?
他にも旧約聖書などにも大いに関係ある、イランにある“湖”、死海。
実は、消滅の危機にあるって知っていましたか?
今回は最も有名な自然スポットの一つ、「死海」をご紹介します。
死海とは、どんなところ?
死海(The Dead Sea)は、塩分濃度が高すぎて、生物が生息できないという性質により名づけられました。
でも人間にとっては、高級スパ・リゾート地として人気の場所なんです。
旧約聖書に関係留する遺跡や文書なども見つかっており、世界各国から観光客が集まるスポットです。
ヨルダン渓谷の一部にある死海は、高温乾燥地帯。
雨量よりも蒸発量の方が多いため、湖の水が減り、塩分濃度が上がっていく結果となっています。
ちなみに、死海の平均塩分濃度は約30%。
これは1Lのペットボトルあたり、300gの塩が入っていることに等しいんです。
口に入るとしょっぱいを通り越して、苦いと感じる塩分濃度。
その高い塩分濃度によって浮力が生まれ、人は死海の中でぷかぷかと浮かぶことができるんです。
なぜ、死海は消えかかっているの?
死海は、年間降水雨量100mm以下しかない環境下にあります。
そのため水量は、ほとんど河から注がれる水に頼っています。
死海の水はずっと蒸発し続けており、自然に湖水量が減少していっているそう。
その速さは尋常ではなく、毎年1mのスピードで水位が下がっているといいます。
そのため、死海を取り囲むイスラエル・ヨルダン・パレスチナは、紅海から死海までパイプラインを引いて、水資源として真水を取り出した後、高濃度の海水を死海へと流す計画をしているのだそう。
3~5年かけて、パイプラインを建設する予定なんだとか。
国と国とが力を合わせて、自然スポットを守ろうとしているんですね。
死海では、やっぱり浮くのがおすすめ
死海に訪れたら、やっぱり浮くことがおすすめです。
死海は誰でも浮くことができるので溺れるということはそうそうありません!
泳げない方でも水中浮遊を楽しむことができますよ♪
しかし、塩分濃度がものすごく高いため、ちょっとしたかすり傷、目や鼻などの粘膜に死海の水が入るともの酷く痛いんです。
そのため、ペットボトルに真水を準備しておくことをおすすめします。
天然の泥パックもできるんです
実は、死海では天然の泥パックも楽しむことができるんです。
死海の沿岸には、天然の泥パックが楽しめる河や沼がそこらじゅうに点在します。
そこで寝転んで遊ぶだけで、全身泥パックの完了♪
しかも、空気が乾燥しているため、すぐに乾きますし、死海に入って泥を落とすこともできます。
高級スパに行かなくても、無料のセルフ泥パックで美しいすべすべお肌が手に入りますよ♡
おわりに
死海は、消えゆく運命へと進んでいるんです。
先ほど説明した紅海の海水を流すこと、実際には死海の環境にどのくらいの影響を与えるかは未知数。
もしかすれは、死海の“死”が早まってしまうこともあるんです。
現在の美しい死海を、今のうちに見ておきませんか?