はじめに
南信州の山深い場所にある「遠山郷」は、天竜川の支流である遠山川に沿そうようにして広がっている谷間のことです。
電車などの公共機関はなく、まさしく秘境!と思える場所です。
今回は、日本の原風景の残る秘境「遠山郷」についてご紹介します。

長野県の秘境「遠山郷」とは?
遠山郷(とおやまごう)とは、信州の奥座敷と呼ばれています。
日本の山間の原風景が残っており、南アルプスの恵みである名水「観音霊水」など、自然を常に感じることのできる場所です。
山と渓谷に囲まれた遠山郷には、自然の恵みの他にも温泉などがあり、心や体をゆっくりと日常の疲れを癒したいという方におすすめですよ♡

長野県の秘境「遠山郷」には800年もの歴史を持つ伝統的なお祭りがある
遠山郷には、国の重要無形民俗文化財にも指定されている、遠山霜月祭(とおやましもつきまつり)が毎年12月に開催されます。
約800年間続いてきたお祭りで、煮えたぎったお湯の入った釜の周囲を、神様や農民など面(おもて)と呼ばれる仮面をつけた人々が、舞いや踊りを行いながら釜湯かけを行うお祭りです。
「神様にお湯を差し上げる」という行為と「神様にお湯を浴びていただいて、その穢れを払って、清らかな魂をもって生まれ変わっていただく」という霜月祭り独特のスタイルが、宮崎駿監督に影響を与えたと言われているんです。
それが、『千と千尋の神隠し』の原点にもなっているんですよ。

長野県の秘境「遠山郷」のある飯伊地域ではここにしかない温泉
遠山温泉郷は、ほかの飯伊(はんい)地域では見られない、天然温泉が湧出しています。
温泉は、ナトリウム・カルシウ 高濃度塩化物温泉で、道の駅遠山郷 かぐらの湯や、いろりの宿島畑(しまばた)などで入浴可能です。
また、最近では温泉を使用したトラフグの養殖が行われています。
これは、温泉の成分によってフグの毒が生成されないという利点があり、近年では毎月1回トラフグの試食会が開催されているんです。
予約をすれば、一般人でも参加も可能!
遠山温泉郷の温泉で育ったトラフグを食べてみませんか?
詳しくは、道の駅遠山郷にお問合せください♪
◆道の駅遠山郷
住所:長野県飯田市 南信濃和田456
電話番号:0260-34-1131
道の駅遠山郷

長野県の秘境「遠山郷」には日本のチロルという別名を持つ天空の里「下栗」がある
ザ・秘境ともいえる遠山郷のさらに奥には、「日本のチロル」や「天空の里」と称される「下栗の里」があります。
標高800~1000mの場所にある地区で、「日本の里100選」にも選ばれています。
景観の美しさはもちろんのこと、自然と人間生活の調和がオーストラリアのチロル地方と似ていることから、日本のチロルと呼ばれるようになりました。
下栗の里に入ると、たくさんの看板が目につきます。
これは、地元住民の方が手作りした看板で、「下栗の里の景観をできるだけ多く見てもらおう」というおもてなしの心だそう。
また、下栗の里は観光地ではなく、人々が生活を営む場所であるため、観光地としての整備はされいないんです。
不便に感じることがあるかもしれませんが、だからこその良さを体験してみませんか?♡
◆下栗の里
住所:長野県飯田市上村下栗
電話番号:0260-36-2211
◆遠山郷観光協会
住所:長野県飯田市南信濃・飯田市上村
電話番号:0260-34-1071
営業時間:10:00~17:00
定休日:年中無休
遠山郷観光協会
おわりに
遠矢郷にはほかにも、遠山ジンギスと呼ばれるこの地方独特のジンギスカンや、しらそび高原など、グルメや観光スポットがまだまだあります。
ぜひ、日常の喧騒を忘れて日本の原風景を眺めたい方におすすめですよ♪