編集:Funliday-ヒカリ
結婚してからの一年間、私は環境の変化に微塵も対応できず、常に体調が悪く死にかける日々を送っていた。 旅行を愛する私だが、休日は死んだように横たわる一年を過ごし、夫に「どこか行く‥?」と聞かれても「いや無理なんで」と断り続けていた。 しかし一年経ち、遂に私に生気が戻ってきた。 夫は私の復活を喜び、喜びのあまり結婚一年記念旅行にインターコンチネンタル別府を予約してくれた。 これが庶民である私の初めての外資系お高めホテル泊となり、これを機にホテル沼にずぶずぶはまっていくことになるとは、この時の私は知る由もなかったのである。
1 日目
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ | 2時間
念願のインターコンチネンタル別府に到着!!! 台風が直撃しており飛行機が飛ぶか危ぶまれたが、無事到着。 大分は竹細工が有名なので、ロビーやお部屋に竹を使った装飾がたくさんあり綺麗である。 そして何よりも!部屋が素晴らしい!!! パウダースペースがツインシンク! めちゃくちゃゆとりあるスペース! お風呂がジャグジー! 温泉に入るから使わないけどジャグジー!! 個人的には、パウダースペースへの扉が「国際会議場かなんかの扉ですか?」ってくらい重厚だったのが忘れられない。 洗面スペースに続くだけの扉に、あんなにお金をかけていいのだろうか。 お昼はホテル内のレストラン「エレメンツ」で和牛バーガーをいただいた。 肉がめちゃくちゃ分厚い!美味である。 レストランからは別府の街が一望できて、これもすごく良かった。(曇っているが) ホテルが高い場所にあるので、より非日常感が出て素敵である。
岡本屋売店 | 30分
ホテルの近くに地獄蒸しプリンで有名な「岡本屋」があるとのことで、食後のデザートを求め行ってみることにした。 地獄蒸しプリン、カラメルがほろ苦くて美味しい! プリン大好き!!! 岡本屋の隣には「湯の花」を作っている施設もあったので、そちらも見学。 湯の花は「湯の花小屋」と呼ばれる製造施設の中で作られ、「重要無形民俗文化財」にも指定されているようである。
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ | 7時間
夕食の時間になったのでホテルに戻って来た。 ライトアップされたホテルの外観がとても綺麗である。 夕食はメインの料理を選ぶことができ、その他はビュッフェ形式になっていた。 美味しかった‥!白身魚大好き‥!! デザートもたくさん用意されており、大満足であった。 写真は撮れなかったが、インターコンチネンタル別府は何と言っても温泉が素晴らしかった。 特に露天風呂は別格である。 露天風呂は二種類あり、男湯・女湯が入れ替わるシステムになっている。 この日入浴した露天風呂は三段になっており、別府の夜景が一望できる造りであった。 人もそこまで多くなかったので、めちゃくちゃゆっくり温泉と夜景を堪能することができた。 幸せだった、本当に‥!
2 日目
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ | 7時間
昨日はド曇りだったが、今日は快晴。 ホテルのロビーにある大きな窓から見える景色が大変綺麗である。 せっかくインターコンチネンタルに泊まっているのだからがっつりエンジョイしようと、この日は一日ホテルステイを楽しむことにした。 朝食は卵料理を選ぶことができ、その他はビュッフェ形式であった。 エッグベネディクトが美味しい〜! 朝食後はインフィニティプールへ行ってみることにした。 意外にもあまり人はおらず(10月だから?)ほぼ貸切でめちゃくちゃ楽しんだ。 ほんと景色がさ‥良すぎるんだよ‥! ジャグジーも完備され大変快適であった。 プールの後は人が少ない露天風呂を贅沢に楽しみ、アフタヌーンティーをいただいた。 スタンドが個性的でおしゃれである。 セイボリーやスイーツには大分産のものが使われており、とても美味しかった。 夕食後は「ザ・バー」へ。 私は不幸にもお酒を一切受け付けない体質のため、ノンアルコールカクテルを楽しんだ。 美味しい‥!テラスの雰囲気や夜景も良い‥!! 幸せすぎる夜であった。
3 日目
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ | 3時間
今日でインターコンチネンタルとはお別れである。 いやぁぁぁぁ本当に良いホテルだった! これ以後も様々なホテルに泊まったが、インターコンチネンタル別府が現時点での私的泊まって良かったホテルNo.1である。 ありがとうインターコンチネンタル別府。 また!!!来たい!!!!
別府駅 | 10分
今日は別府地獄めぐりをすることにした。 我々は路線バスで巡るため、別府駅観光案内所で「MyべっぷFree ミニフリー乗車券」(1日券1,000円/2022年現在)を購入した。 別府市内を走る「亀の井バス」の全ての路線バスが乗り放題になるフリー切符で、これ一つで地獄めぐりに便利なバス停も全て巡ることができる。 準備万端でいざ出発!
海地獄 | 30分
まずは海地獄。 バス停「海地獄前」からすぐである。 その名の通り、澄んだブルーがとても綺麗! 結構広く、緑も豊かで歩いていて気持ちの良い場所である。 小さい鬼がお賽銭を集めていて可愛かった。
鬼石坊主地獄 | 15分
鬼石坊主地獄は海地獄のすぐ隣にある。 灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ている事から「鬼石坊主地獄」と呼ばれているようだ。 ブクブクと沸騰する熱泥が独特の景観を生み出しており、とても面白い。
かまど地獄 (Kamado Jigoku) | 30分
かまど地獄には、鬼石坊主地獄から徒歩5分程度で到着した。 かまど地獄ではその昔、竈門八幡宮のお祭りにお供えするご飯を温泉の噴気で炊いており、それが名前の由来となっている。 そう、竈門といえば炭治郎ではないか。 鬼滅の刃がここかまど地獄と関連があるのかはよく知らないが、私が行った時には鬼滅メンバーの日輪刀を持って写真撮影できるスポットがあった。(今もあるかは不明) 私は善逸推しなので、善逸の日輪刀を持ってちゃっかり写真を撮っておいた。ラブ善逸。 その他、飲む温泉コーナーがあったり、売店で温泉ピータン(美味しかった)が食べられたりと、とても楽しい場所であった。
鬼山地獄 | 30分
かまど地獄から歩いてすぐの場所にある鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」と呼ばれている。 大正12年に日本で初めて温泉熱を利用したワニ飼育を開始しており、クロコダイル、アリゲーターなど約80頭のワニを飼育している。 晴天の下みんなで日向ぼっこをするワニたちはとてもかわいかった。 イチロウくんかわいい。
白池地獄 | 20分
白池地獄は、鬼山地獄から徒歩すぐの場所にある。 落ち着いた雰囲気の地獄(?)で、和風庭園にある池は青みを帯びた白色をしている。 何とも言えず幻想的な雰囲気であった。
亀の井バス鉄輪1番のりば | 20分
ここから次の「血の池地獄」へは徒歩で行くことができず、バスに乗る必要がある。 白池地獄から徒歩4分の場所にあるバス停に行き待機!
血の池地獄 | 30分
バス停「血の池地獄前」で降り、ずっと行ってみたかった血の池地獄へ。 本当に血の色をした池である。 すごい!!まさに地獄にある池!!! 血の池地獄は、地下の高温・高圧下で化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウムを含む赤い熱泥によって、赤く染まっているらしい。 理系科目が大嫌いだった超ド級文系女の私には、さっぱり分からない解説である。 血の池地獄で、自分がいつか行くことになるかもしれない地獄について思いを馳せていた私なのであった。
龍巻地獄 | 30分
最後に、間欠泉で有名な龍巻地獄へ。 間欠泉(かんけつせん)とは一定周期で熱水を噴出する温泉のことであり、ここでは30分~40分ほどの間隔で噴出している。 しかしここで非常に大きな問題が発生した。 次の間欠泉まで30分程待つ必要があったのだが、時間がギリギリすぎて帰りの飛行機に間に合わない。 ということで断腸の思いで間欠泉を見ずに帰路につくことにした。 YouTubeで間欠泉の動画を見ることで自らをなぐさめたが、皆様には余裕を持って行動していただきたく思う。 今回の旅は、念願の地獄めぐりができ、尚且つインターコンチネンタルに宿泊できた思い出に残る旅となった。 インターコンチネンタル別府はとにかく最高であった。 部屋と露天風呂と景色がね‥つまり全てがね‥本当に最高なのよ‥!!! 一年間常に体調が悪く、社会及び弊社組織からの離脱を考えていた私だが、また旅するために働こうと思えた記念すべき旅となったのであった。
続きを読む:インターコンチネンタルに泊まる◎別府温泉2泊3日