みなさんこんにちは。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀です。今年の夏はどちらへ行きましたか? 個人的にはやはりヨーロッパがユーロやポンド安でオススメでした。現地でのホテル、レストラン、買い物すべて安くあがりますし、日本からの航空券もかつてと比べると夏でも安くなっていました。
さて、今回取り上げるのはこの記事です。前回に続き、空港アクセスについて検証してみたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、昨今はLCCのレンタカー版ともいわれる格安レンタカーの普及が日本でも随分進みました。その代表的なものがニコニコレンタカー、ワンズレンタカーです。タイムズカーレンタルもマツダレンタカーが前身ですが、料金は「格安」「割安」の部類でしょう。
格安レンタカーは1日のレンタカー代が2,500円程度からと非常に格安の料金がウリです。しかし、いくつかマイナスポイントがあります。その一つが乗り捨てができないこと。つまり車を借りた地点まで最終的に戻らなくてはならないため、A地点からB地点の移動という形でレンタカーを利用することができませんでした。
しかし、タイムズカーレンタルが発表した「AIRPORT ACCESS」であれば、首都圏の店舗から成田空港・羽田空港まで片道利用が可能です。
東京、千葉、神奈川の対象店舗と羽田店、成田空港店の利用が、燃料代、乗り捨て料金、安心保証コース加入料金が全て含まれ、デミオ1300などのC1Gクラスで2,980円からというもの。東京圏の店舗と羽田店の間の利用では、片道1人あたり約600円からとなります。利用時間は3時間以内ですが、1時間ごとの延長もでき、1時間500円からです。
レンタカーで空港に向かう場合、最大の魅力は荷物が多くても運ぶのが楽なことです。また、人数が5名まで金額が変わらないので、家族旅行など人数が多いときに特に安上がりとなります。記事にもありますが、8月31日までのキャンペーン期間中に羽田空港に5名で行けば1人あたりのレンタカー代は約600円で済み、ほとんどの地域からは電車で行くのとほとんど変わりないかむしろ安くなります。高速道路を使えば、実際はこれに高速料金が追加されますが、それでも割安でしょう。
しかし、利用する際に注意しなければならない点もあります。それはレンタカーを乗り捨てる場所が空港ではなく、”空港近くの店舗”だということです。そこから空港までは送迎車で別途送ってもらうことになります。ちなみに羽田店は大鳥居駅の近く、成田空港店は第2ターミナルから3キロほど北西に行ったところにあります。
また、自宅から首都圏の店舗までも公共交通機関などで移動する必要がありますから、”ドア・トゥ・ドア”というわけにはいきません。ただし、これはドライバーが1名のみ店舗に行けば良いわけです。グループのうち1人が犠牲(?)になれば、あとの人はラクチンというわけですね。
鉄道を利用するには不便なところから空港に向かう場合、3名以上で空港に向かう場合は選択肢の一つとして考えてみてもよいのではないでしょうか。ちなみ現状では空港での営業時間が午前8時から午後10時まで(羽田店は午後9時まで)なので、深夜早朝のフライトには対応できません。
成田空港へのアクセスに関連して、バスの話題になりますが、現在の「東京シャトル」、「THEアクセス成田」に加えて、2016年10月からウィラーエクスプレスが大崎駅と成田空港を最短75分、1日30便程度で運行を開始する予定です。東京の南西部から成田へのアクセスがまた向上しそうですね。
WILLER EXPRESS、大崎駅と成田空港を結ぶ格安高速バスを10月開設を発表
http://www.traicy.com/20160426-WILLER
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