
日本航空(JAL)がボーイング777-300ER型機の初号機として導入したJA731Jが5月27日、運航を終えた。同型機の退役は、2024年8月に運航を終了したJA734Jに続く2機目となった。
JA731Jは、2004年6月15日に777-300ERの導入初号機としてJALに引き渡され、同年7月1日に東京/成田発シンガポール行きで初運航した。現在の客室は、ファーストクラス「JAL SUITE」が「1-2-1」配列で8席、ビジネスクラスの「JAL SKY SUITE」が「2-3-2」配列で49席、プレミアムエコノミークラスの「JAL SKY PREMIUM」が「2-3-2」配列で40席、エコノミークラスの「JAL SKY WIDER」が「3-3-3」配列で147席の計244席仕様。
[caption id="attachment_264734" align="alignnone" width="900"]▲晩年は国内線でも活躍したJA731J(2023年3月25日)[/caption]
ラストフライトは5月26日の東京/羽田発上海/浦東行きJL89便と、その折り返しとなる27日の上海/浦東発東京/羽田行きのJL80便となった。JL89便は東京/羽田の122番スポットを26日午後5時29分に出発。同52分に離陸し、上海/浦東には午後7時51分に到着した。運航乗務員2名と客室乗務員12名が乗務し、計228名(うち幼児1名)が利用した。
JL80便は上海/浦東を27日午前9時16分に出発。同44分に離陸し、東京/羽田の111番スポットに午後0時57分に到着した。運航乗務員2名と客室乗務員11名が乗務し、計137名(うち幼児1名)が利用した。

羽田空港では関係者が「JAL731Jおつかれさまでした」と書かれたメッセージボードを持ってJL80便の到着を出迎え、21年間の活躍を労った。26日のJL89便到着時点での総サイクル数は10,604回、総飛行時間は87,610.85時間だった。今後、数か月かけて退役整備が行われ、離日する見通し。
JALはエアバスA350-1000型機の導入に伴い、ボーイング777-300ER型機の退役を段階的進めている。初の退役機となったJA734Jは4号機で、2024年8月20日のシドニー発羽田行きJL52便をもって運航を終了。9月19日に売却先の米・ニューメキシコ州のロズウェルに向けて出発した。今般のJA731Jの退役により、JALの777-300ERは残り11機となる。




