八方尾根開発と白馬観光開発は、白馬八方尾根スキー場で新ゴンドラリフトやベースセンターハウス、駐車場を建設し、2027年12月に開業する。
現在のリフトは40年以上運行しており、輸送力不足や騒音の多さなどの課題があった。また、ゴンドラリフト乗車エリアの送迎車両・シャトルバスや一般車両に対する交通の利便性、駐車台数の不足による他スキー場への流出、訪日旅行者からの海外リゾートとの施設設備を比較した声も聞かれ、施設改修の課題に直面していたことから、両社が共同投資と運営に合意した。
新ゴンドラリフトは、名木山エリアからうさぎ平にかけて建設し、路線延長は2,200メートル、高低差は650メートルとなる。1台に10人が乗車可能で、全方位へのパノラマビューが楽しめる。速度は秒速6メートルにアップすることで、現行リフトと比べて所要時間が1分程度短縮できる。バリアフリーにも対応する。
気象に合わせた減速運転も可能となることから耐風性に優れ、メンテナンス期間も短縮できることから、運休日数の短縮も見込め、営業日数の増加も可能となるという。
また、ベースセンターハウスも複数の建物に点在している機能を集約し、カフェレストラン、売店、インフォメーション、レンタルショップ、チケットセンター、スキースクール受付などを設ける。約230台規模の駐車場も備える。
投資額はゴンドラリフトと駐車場で32億円、ベースセンターハウスは未定。