アラスカ航空は3月31日、航空連合のワンワールドに、14番目の航空会社として加盟した。アラスカ航空の完全子会社であるホライゾン航空と、地域航空会社であるスカイウエスト航空も、アフィリエイトメンバーとして同時に加盟した。
アラスカ航空は、1932年に設立。本社をアメリカ・シアトルに置き、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ポートランド、アンカレッジの各空港を拠点として、アメリカとメキシコ、カナダ、コスタリカの120都市以上にサービスを展開している。アメリカの航空会社によるワンワールドへの加盟は、アメリカン航空に次いで2社目。両社は提携を強化している。同じくワンワールドに加盟する日本航空(JAL)とも、すでにマイレージや共同運航(コードシェア)で提携関係にあった。ワンワールド加盟各社とアラスカ航空「マイレージプラス」の上級会員は、相互にラウンジの利用や受託手荷物の優遇を受けることができるようになる。
同日に開かれたオンラインカンファレンスで、アラスカ航空のベン・ミニクッチ(Ben Minicucci)CEOは、「89年の歴史で初めて、ワンワールドとともに真のグローバルエアラインに生まれ変わり、13社の仲間に加わった。アラスカ航空を利用する方には、空港ではラウンジで、機内では西海岸の食文化を取り入れた新鮮な食事や地元のお酒、自身のデバイスで楽しめる無料の映画やテレビ番組、機内Wi-Fiや無料のテキストサービスなどでお迎えします。」と述べた。JALの赤坂祐二社長や、カタール航空のアクバル・アル=バーキルCEOなど、加盟航空会社のトップも祝辞を寄せた。
アメリカン航空のロバート・アイソム(Robert Isom)社長も、「1年余り前に、アラスカ航空がワンワールドへの加盟を発表した日に、西海岸でのシームレスなネットワークを提供するための歴史的なパートナーシップを締結した。アラスカ航空は40年近くに渡り、アメリカン航空の優れたパートナーであり、今後もさらなる協力関係を築いていきます。アメリカン航空の強みである長距離国際線と、アラスカ航空の西海岸での存在感を結びつけることで、どちらの航空会社も単独では構築できない優れたネットワークを利用者に提供しています。両社が力を合わせることで、アメリカ国内、世界中のお客様に、より多くの価値、メリット、選択肢をお届けすることができます。今年の後半には、シアトルからロンドン、上海、バンガロールへ、新路線を開設する予定です。」と話した。
音楽やダンスとともに、マスクの着用や機内での新型コロナウイルス対策を呼びかける「Alaska Safety Dance」を、加盟航空会社のスタッフとともに踊った「Global Safety Dance」で、加盟を祝った。ワンワールドのロゴを塗装した機体は3機を運航する計画で、まず最初の機体を今週中にも就航する見通しだという。
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