シンガポール航空は、スウェーデンの温度管理コンテナの製造やリースを手掛ける、エンバイロテイナーのQEP(Qualified Envirotainer Provider)認定を取得した。
繊細な温度管理に適した、エンバイロテイナーのコンテナを高い品質で取り扱う体制を構築していることが認められたもので、東南アジアで初めてとなる。認定を受けたのは、シンガポールのほか、大阪/関西・メルボルン・シドニー・オークランド・ムンバイ・チューリッヒ・バーゼル・アムステルダム・ブリュッセルの各空港。
シンガポール航空では、低温流通サービス「THRUCOOL(スルークール)」を2018年9月より開始し、医薬品輸送を担っている。
アメリカのファイザーと、ドイツの製薬ベンチャー・バイオンテック(ビオンテック)が開発を進めている新型コロナウイルスワクチンは、遺伝情報を用いた「mRNA」をベースに開発しており、-60度以下での超低温での保存が必要。両社は日本政府との間で、2021年上半期に6,000万人分にあたる、1億2,000万回分のワクチンを供給することに合意しており、製造後の輸送や保存に課題が残っている。その他の製薬会社が開発を進めているワクチンも、冷蔵や冷凍での保存が必要になる。