ZIPAIR Tokyo(ジップエア・トーキョー)は6月3日、東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線を貨物専用便として開設した。週4便を運航する。
当初は5月14日から1日1往復で旅客便の開設を予定していたものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うタイ政府による乗り入れ制限のため就航を延期。旅客便の就航までは貨物専用便として運航し、親会社の日本航空(JAL)と共同運航(コードシェア)を実施する。貨物販売はJALが担う。初便には、東京/成田発は機械部品や化学製品など13トン、バンコク発はハードディスクなどの工業製品を17トン搭載する。貨物スペースは往復ともに全て埋まったという。
現在は、JALから導入した2機のボーイング787-8型機を保有している。年間2機のペースで導入し、3号機以降は2021年度以降に受領する計画であるものの、ボーイングの技術者による作業が必要であり、出入国制限などの制約を受けることによって遅れる可能性もあるという。採用活動は、機材の納入計画と連動して進めていく。
7月1日の東京/成田〜ソウル/仁川線の開設の可否は、14日間の隔離や査証の制限緩和の状況を見極めた上で、6月半ばに判断する意向であるものの、「この状況が続くと厳しい」(西田真吾代表取締役社長)とした。
東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線の旅客便の開設は、タイ当局が旅客便の乗り入れを、6月30日まで禁止していることから困難な状況にある。7月以降も出入国制限が続く可能性があり、制限が解除された場合も、需要を見極めた上で就航を判断する。冬スケジュールのホノルルへの就航に向けた準備を着実に進めていくという。
■ダイヤ
ZG51 東京/成田(17:20)〜バンコク/スワンナプーム(22:00)/水・木・金・土
ZG52 バンコク/スワンナプーム(23:30)〜東京/成田(07:45+1)/水・木・金・土
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