現地時間7月26日、香港国際空港第1ターミナルの到着ロビーで、逃亡犯罪人条例等改正問題を巡る抗議活動が行われた。
香港では、中国本土へ犯罪容疑者引き渡しを可能とする、逃亡犯条例改正案の完全撤回と親中派の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の辞任を求めるデモ活動が、6月頃から活発化している。
同日午後1時から翌午前0時まで、到着ロビーのBホール付近で開催。航空会社や空港会社職員など、15,000人(主催者発表)が参加した。筆者が到着した午後11時頃にも黒服に身を包んだ多くの人が、プラカードなどを掲げて活動。英語や中国語で書かれたビラを配布しており、中には日本語で書かれたビラも用意されていた。コメントを書くテーブルには、乗務を終えたばかりの客室乗務員らの姿もあった。
フライトへの影響はなく、空港当局が空港利用者の導線を事前に床面に貼ったテープで確保するとともに、空港関係者が利用者の誘導を行っていたことから、大きな混乱は見られなかった。
在香港日本国総領事館は25日、抗議活動に注意するよう呼びかけていた。27日には同地区で抗議活動が呼びかけられているものの、警察はデモ行進の許可申請を却下している。28日にも香港島でデモ行進が行われるとの情報もある(写真は参加者のプライバシーに配慮し、モザイク処理を行った)。