日本航空(JAL)は、9月の就航を予定しているエアバスA350型機の客室仕様を公開した。
標準の座席配置は、ファーストクラスが「2-2-2」配列で12席、クラスJが「2-4-2」配列で94席、普通席が「3−3−3」配列で263席の計369席。繁忙期などの需要増に対応するため、短期間で座席数を変更できる仕様となっている。全席にタッチパネル式の個人モニター、PC用電源、USBポートを備え、機内Wi-Fiサービスも提供する。
ファーストクラスは「新たなる最上級」をテーマに、黒を基調とした配色とした。前方にしつらえた壁面の造形で、12席のみの特別な空間を演出する。シートピッチは53インチ(約153センチ)、座席幅は約51センチ。ジャムコとの共同開発で、柔らかなクッションがもたらすソファのような座り心地を実現した。座席操作は同社の国内線では初の電動式となったほか、振動式のマッサージ機能を装備。国内最大級の15.6インチモニターが各席に設けられている。
クラスJおよび普通席では、コーポレートカラーの赤を取り入れつつ、落ち着きとフレッシュさを感じられるインテリアとした。クラスJのシートピッチは38インチ(約97センチ)、座席幅は約48センチ。独・レカロ製の新開発シートで、位置・角度調整機能が拡大した新機構のレッグレストが備わる。個人用モニターは11.6インチ。
普通席のシートピッチは31インチ(約79センチ)、座席幅は41〜44センチ。レカロ製のシートには、細かなポジション調節が可能なレッグレストを備えた。個人用モニターは10インチとなっている。
エアバスA350型機は、9月1日の東京/羽田〜福岡線を皮切りに国内線に投入される予定。
機内などの詳報については別稿でお伝えする。