長僑投資開發股份(Breeze)、三井物産、アトレの3社は、台湾でショッピングセンター事業の展開と駅などの商業施設の開発・運営事業への参画を共同で推進することに合意した。三井物産とアトレは、アトレインターナショナル(AICO)を設立しており、BreezeとAICOはBreeze atre Holding(仮称)を設立する。
初の案件として、台北・信義地区でBreezeが2018年秋に開業予定のBreeze南山店に出店する。台北101や世貿駅に隣接している大規模複合施設に、ライフスタイル提案ゾーンを展開する。総面積約54,000平方メートルのうち、2階の一部から4階にかけて約12,500平方メートルを占める。アトレ内の店舗は全店舗の4分の1にあたる50店舗となる。台湾ではファッションや流行への感度が高く、日本文化への関心が高いことから、3社はそれぞれの強みを活かして事業を推進する。アトレとしては初の海外進出となる。
AICOはアトレが51%、三井物産が49%を出資して7月に設立。Breeze atre Holding(仮称)はBreezeが60%、アトレインターナショナルが40%を出資し、年内に設立を予定している。
Breezeは台湾で高級百貨店など商業施設8施設を運営している台湾最大級のディベロッパー。台湾国鉄台北駅やMRT台北駅の商業施設も運営している。三井物産は台湾の新幹線建設プロジェクトに携わっている。JR東日本グループのアトレは、恵比寿や目黒、品川、吉祥寺などで43店舗の駅ビルを開発している。