京王電鉄は、2018年春より運行を開始する有料座席指定列車で使用する5000系車両を、9月29日から通常列車として運転を開始する。
外装は、正面はこれまでにないシャープな形状とした。正面のカラーリングに黒、スカート部分には京王レッドを用いたほか、ステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ)」構体を採用することで、スマートで美しい列車を表現した。行先表示器はフルカラーLED、前照灯はLEDとなる。
内装は、「高尾山」の木々の深いブラウンと「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフにしたデザインの座席を採用し、座席幅は既存車両の450ミリを460ミリに、3人がけ固定座席は従来の450ミリから505ミリに広げたほか、ヘッドレストと肘掛けも設置した。クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席を搭載しており、座席指定列車時にはクロスシート、通常列車時はロングシートで運転する。無料Wi-Fi、空気清浄機、防犯カメラ、ドアの挟まれを検知すると途中まで自動的に開扉する電気式側引戸システム、ブレーキをかけた際の回生電力を充電し走行時に電力を供給できる車上蓄電池システムを設けた。
総合車両製作所が製造し、10両1編成で5編成を導入する。2018年春の有料座席指定列車の開始時には、平日と土休日の夜間に、新宿発京王八王子・橋本行きを運転する計画。愛称の決定は2018年1月となる見込み。
⇒詳細はこちら