関東地方では豪雨の影響により、複数の鉄道路線が不通になるなどの影響が出ています。
東武では橋梁流出も
特別警報が茨城・栃木県内に発令されるなど、大雨に見舞われた2015年9月10日(木)の関東地方。その翌日、9月11日(金)になってもJR宇都宮線などの遅延や、上野東京ラインの直通運転中止といった影響が出ているほか、不通区間が発生しています。
9月11日午前10時現在、関東鉄道常総線は鬼怒川堤防決壊で線路が冠水。設備に多大な影響が出ているため、取手~下館間の全線で運転を見合わせています。
東武鉄道では日光線の新鹿沼~下今市間、宇都宮線の新栃木~東武宇都宮間全線、鬼怒川線の下今市~新藤原間全線で運転見合わせです。日光線では下小代駅構内で土砂流入、新鹿沼~北鹿沼間で盛土流出による電路柱倒壊、宇都宮線では安塚~西川田間で橋梁の橋台および橋桁の流出、日光線では新高徳~小佐越間の盛土流出、小佐越~鬼怒川温泉間の線路砕石流出といった被害が出ています。日光線の特急は終日運休です。
JRの日光線も宇都宮~日光間の全線で終日、運転見合わせです。
栃木・福島県内を走る野岩鉄道では大雨による土砂崩れで、東京電力の送電鉄塔が傾斜。送電線が断線し停電が発生しているほか、線路への土砂流入などもあり、新藤原~会津高原尾瀬口間の全線で運転を見合わせています。
千葉県内を走る小湊鐵道でも被害が出ており、里見~上総中野間は当分のあいだ不通になる見通しです。