NECは、双日、宮古協栄バス、八千代バス・タクシー、中央交通が実施する、沖縄県宮古島市内の主要観光地、宿泊施設等を循環する「宮古島ループバス」の実証運行にあたり、マスクを着用したままでも本人確認できる顔認証を活用した乗車システムを提供した。本システムを活用した実証運行は、宮古島市民、観光客等を対象に7月12日から開始する。
本システムは、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注1)の中核技術であり、世界No.1の認証精度(注2)を有する顔認証技術を活用している。顔認証を活用することで乗車券が不要になり紛失を防止し、利便性・回遊性の向上を実現する。さらに、マスクを着用したまま本人確認を行うことができ、利用者の新型コロナウイルス感染症などの感染リスクを低減するなど安全・安心で快適な社会の実現に貢献する。
なお本実証は、昨年10月から本年1月まで実施した実証運行(注3)の次の取り組みとして、マスク着用時でも顔認証可能なエンジンに新たに対応し、顔認証対象者を宮古島市民に加え観光客等にも拡大して実施する。観光客は、本実証公式LINEアカウント(宮古島ループバス公式アカウント)経由でプットメニューが提供するPutmenuLINEミニアプリにて乗車券を購入し、LINEアカウント内にある顔登録メニューから乗車券と顔情報を紐づけることで、顔認証によって乗車することが可能。
運行概要
バス名称:宮古島ループバス (MIYAKO ISLAND LOOP BUS)
運行期間:2021年7月12日(月)~2021年9月5日(日)(予定)
運行ルート(主な経過地):
北小前~マティダ市民劇場(平良港)~宮古島市役所~宮古空港~宮古島東急ホテル&リゾーツ~シーウッドホテル(来間島)~シギラセブンマイルリゾート内各所~保良川ビーチ・海宝館前~東平安名崎~吉野海岸(宮古島島内を双方向に循環)
利用の流れ
顔認証を活用したバス乗車システムは、登録時に個人情報利用規約への同意が必要となる。
NECは、顔や虹彩を使った生体認証による共通のIDで、複数の場所やサービスにおいてお客様へ一貫した体験を提供するコンセプト「NEC I:Delight(アイディライト)(注4)」を掲げている。
(注1)「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋、掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していく。
(注2)米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で5回目の第1位を獲得
(注3)沖縄県宮古島市で「新しい生活様式」を導入したバスの実証運行を開始
(注4)「NEC I:Delight(アイディライト)」は、顔や虹彩を使った生体認証による共通のIDで、複数の場所やサービスにおいてお客様へ一貫した体験を提供するコンセプト。