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ガソリンだだ漏れ事件発生!【ベスパレストア計画】


またしても大幅に時間が経ってしまったが、いよいよベスパP125Xのレストア計画も大詰め。残りの部品を組み付けてナンバーを取れば完了だと思っていたら、思わぬところに落とし穴が待っていた。

サビサビのマフラー。

 ヒマが取り柄のライターだったはずだが、6月は休みがないほど忙しくなりまったくベスパにかまってあげる時間がなかった。ということで1カ月以上のご無沙汰になってしまったが、レストア計画再開なのだ。




 まだ組み付けていない部品をジャンジャンやっつけていこう。まずマフラー。エンジンまわりをキレイにしたのにサビだらけのマフラーを組んでは可哀想というわけで、まずはシコシコとサビ落としから始めよう。

元の色が出てきた。

 サビを落とすのはスチールウールとスコッチブライト、それにワイヤーブラシと恒例の3つの道具。潤滑剤を吹き付けながらだと効率がいいはずだ。といってもマフラーは曲面が多いからやりづらい。1時間くらいかけてサビを落としたら、ようやく元の黒い塗装が見えてきた。




 2ストエンジンなのでマフラー内にはカーボンやらオイルがたっぷり残っている。本来ならケミカルなどで内部も清掃すべきだが、以前にエンジンを始動した時、詰まりはそれほどでもないと判断したので今回は先送りにすることにした。

耐熱塗料で仕上げる。

 サビ取りはほどほどのところで切り上げよう。どうせサビは再発するので、また同じことを繰り返すことになるのだから。ということで耐熱塗料をスプレーして終了だ。




 このP125Xを手に入れた時、マフラーにマフラーカッターが装着されていた。見栄えのためだが、このマフラーカッターも見事に汚れていた。どうせなら生かしてやりたいのでマフラーカッターも磨いてあげよう。ところが磨いていたらメッキではなくシルバー塗装と判明。おまけに下地まで出てきたので、これまた適当なところで切り上げる。

エンジンにマフラーをつける。

マフラーカッターも装着する。

 ベスパP125Xはエンジンがボディの右側にオフセットして装着されている。エキゾーストはエンジン下側にあり、ここへマフラーを装着するのだ。けれどマフラーはボディの左側に出口が向く。お気づきだろうが、リヤタイヤを外さないとマフラーの脱着ができない構造なのだ。


 エキゾーストにフランジはなく、エンジン側の突起へマフラーを差し込みマフラーについているボルトを締め込んで固定する。だが、まだこの段階で本締めせず、ボディ下のスイングアーム状になっているところへボルトで固定してからエキゾースト側を本締めする。

フライホイールカバーを装着。

 続いてエンジンにカバー類を装着しよう。まずフライホイールカバーを取り付けるが、固定するボルトはシフトワイヤーのステーやシフト本体のカバーなどと共締めするようになっている。つい忘れてしまいがちなので要確認なのだ。




 このフライホイールカバー、清掃したらソコソコ見られるようになったのでそのまま使用しているが、アフターパーツでカラフルなものが市販されている。手軽にドレスアップしたいなら、交換してもいいだろう。

エンジンカバーを装着。

 続いてエンジンに強制空冷用のカバーを装着する。プラスチック製で柔らかさもあるから取り付けるのに苦労はない。ただ、先ほど締めたフライホイール用のボルトがこのエンジンカバーと共締めになる個所があるので、同時に作業することをオススメする。といいつつ、今回も共締めになるのを忘れてシフトワイヤー部などをやり直すことになった。

端子が外れかけている。

ビニール皮膜を剥ぐ。

 続いてエンジンの反対側へまわり電装系を確認する。というのも手に入れた当初、エンジン始動テストを行った時に配線が1本外れかけているのを確認していたから。1本だけ端子を覆っているビニール皮膜が溶けて硬化していた。?と思って触るとカンタンに抜けてしまう。老眼には辛いのだが端子を確認すると、すでに変形して使い物にならなくなっていたのだ。

新しい端子と入れ替える。

 古い端子からビニール皮膜を取るのに手間取った(カチカチに硬化していた)が、配線を剥き出しにして端子根本から切り取る。以前にも紹介したように電工ペンチで新しい端子に入れ替えてあげた。




 ちなみに使った平端子は一般に売っているものが使えた。イタリア製の古いスクーターといっても、こうした部分は国産部品が使えるので安心できるところだ。

テープと皮膜で覆っておく。

 端子が剥き出しのままでも問題はなさそうだが、念のためビニール皮膜を被せておく。だが手元に配線2本が入るサイズの皮膜がなかったので配線側は切り取って被せ、根元をビニールテープでグルグル巻きにしておいた。




 問題はなぜ古い皮膜が硬化するほど熱を持ったのかというところ。もしかして電圧が正常でないのかもしれないが、ここは公道復帰してから問題点を洗い出していきたい。

スペアタイヤを装着する。

 電装系の確認が終わったら、上からスペアタイヤを装着しよう。すでに硬化するだけでなく一部裂けてしまっているスペアタイヤは本来なら交換しておくべき。ただ今回は予算をケチッたのと、走り出してからでもいいと考えてそのままにしてある。内部にチューブがあるのでエアは入るのだ。




 だったらスペアタイヤなんて要らないように思えるが、P125Xはエンジンが右にオフセットしていると前述した。スペアタイヤをつけないと重心が右寄りになったままになってしまうので、スペアタイヤは不可欠なのだ。

燃料タンクを装着する。

タンクはシートと共締めで固定する。

 ようやく燃料タンクを元に戻せるのだが、燃料ホースを固定するのに一苦労した。というのも長さがギリギリなのでタンクをボディに沈めつつ、狭い隙間に手を入れてホースを留めないとならないのだ。これがまぁ大変で、書けば数行のことだが何度も格闘するハメになってしまった。




 問題は隙間が狭いだけでなく、長い燃料コックレバーが邪魔になるから。それにホースを留めてもコックレバーをボディに空いている穴へ通さなければならない。これがまた面倒なことこの上ない。何度もやり直しているうちにレバー先端が傷ついてしまった。

完成間近で問題発生!

 なんとか燃料タンクを固定することができた。ここで喜び勇んでガソリンを入れ、エンジンが再始動するかテストを試みた。するとキック数発でボロンボロンとエンジンは復活してくれた!


 でも何やらガソリン臭い。おかしいと思って確認したところ、下の写真のような事態になっていた。

ガソリンが漏れている!

 そうなのだ、ボディからポタポタとガソリンが垂れていたのだ。これはどこかでガソリンが漏れている。ちなみに写真でもわかるように、マフラーから出た排気で床が黒くなっている。これはやはりマフラー内を清掃しないとダメかもしれない。




 ここで焦らず燃料コックを閉めてエンジンが止まるのを待つ。するとガソリン漏れは少なくなったものの、完全には止まってくれない。となると原因は先ほどタンクをボディに入れる時、グリグリとコックレバーをこじったことでコック本体を痛めてしまったのだろう。ということで、またタンクを外すことになってしまった。

トランクを装着。
ライトカバーを装着。

 今回でベスパのレストア計画は最終回にするつもりだったのだが、世の中それほど甘くはなかった…。作業終了後、ネット通販でコック内の部品を注文しておいたので次回はコックを組み直すところから続けたい。

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