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【ボルボの近未来02】ソフトウエアを自社開発し、将来のモデルに独自のオペレーティングシステムを採用


ボルボ・カーズはこのほど、従来のクルマが備えていた機能や特徴ではなく、ソフトウエアによる機能や特徴が車両の魅力をより決定づけるようになるとの考えから、ソフトウエアを自社開発する方針を固めた。

ボルボのオペレーティングシステム「VolvoCars.OS」を次世代電動SUVに採用

次世代の電気自動車専用の技術ベースを用いた最初のSUVは、ボルボ・カーズ独自のOS(オペレーティング・システム)である「VolvoCars.OS」で動作し、より迅速で柔軟な開発が可能になる。またカスタマーが所有する車両は乗り続ける限り、より頻繁にOTA(無線アップデート)が行われることで、日々より良いものになる。



VolvoCars.OSは、ボルボの電気自動車のための包括的なシステムとして機能するもので、車両とクラウドにまたがるボルボのさまざまなOSを統合し、ひとつのまとまったソフトウエアOS環境を構築。さまざまなOSには、Android Automotive OS、QNX、AUTOSAR、Linuxが含まれる。




VolvoCars.OSは、先に発表されたExtended Vehicle API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を含む様々なAPIを通じて、カスタマーの同意を得たうえで、車両センサーデータなどの車内機能やユーザーインターフェース、フリートデータなどのクラウドベースの機能へのアクセスを開発者に提供。これにより、開発者はボルボ車向けの新しいサービスやアプリケーションを作ることができるようになる。



最高技術責任者のヘンリック・グリーン氏は「ソフトウエアを自社開発することで開発スピードを上げ、お客様のボルボを今よりも早く改善することができます。スマートフォンやパソコンと同じように、新しいソフトウエアや機能をOTAで迅速に提供することができ、時間の経過とともに、お客様のボルボをより良く、より楽しくすることができます」と述べている。




ソフトウエアを自社開発するメリットを最大限に生かすため、同社は電気自動車内のコンピューティングをコアシステムに集中させ、多くの複雑さを排除している。個々の機能やシステムを制御する車内の複数の電子制御ユニットに頼るのではなく、社内で開発したソフトウエアを車内の強力なコアコンピューティングシステムで実行することが増えていく。



2022年に発表されるボルボの新モデルに初めて搭載されるコアコンピューティングシステムは、3つのメインコンピューターで構成。これらは、ビジョン処理と人工知能、一般的なコンピューティング、インフォテインメントをそれぞれ実行する際に、互いにサポートし合う。




ボルボ・カーズはコアコンピューティングへの移行により、ハードウエアをソフトウエアから徐々に分離していく。これは、ハードウエアの入れ替えをより頻繁に実行できることを意味し、新型車により最新のハードウエアを搭載できるようになる。




同社は、自社開発とコアコンピューティングへの移行を、主要なテクノロジー企業と協力して進めている。そのなかには、コアシステムの開発に協力しているNVIDIA(エヌビディア)や、インフォテインメントシステムの共同開発パートナーであるGoogle(グーグル)などが含まれている。



ヘンリック・グリーン氏はさらに、このように述べている。


「私たちは、必要のあるところで、真の技術リーダーと提携するという意図的な戦略を持っています。Googleは、GoogleマップからGoogleアシスタントに至るまで、ユーザーエクスペリエンスとサービスにおいて真のリーダーであり、一方、NVIDIAは、最速かつ最高のコンピューティングへのアクセスを提供してくれています。このように、戦略的パートナーシップを選択するアプローチは、すべてを自力でやろうとするよりも遥かに効果的です」




ボルボ・カーズがそれぞれのテクノロジーリーダーとのコラボレーションを成功させ、顧客に最高のユーザーエクスペリエンスを提供することは、オープンAPIを通じてサードパーティのイノベーションにVolvoCars.OSを開放するという決断の原動力にもなっている。

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