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内燃機関超基礎講座 | フランス車のV6! 呉越同舟、昔日のフラッグシップエンジン[PSA・ES9/Renault・L7X]


エンジンに頓着しない印象のフランス車ブランド。その傾向はフラッグシップ車搭載エンジンにおいても同様で、プジョー・シトロエンとルノーはかつて、同じV6エンジンを共用していた。

PRV(プジョー・ルノー・ボルボ)ユニットとして1975年に登場したV6ユニットから、後を継いだのがESユニットだ(つまり、V6共用は本機で2世代目)。デビューは1997年。PRVはV8エンジンとして計画されたことから90度のバンク角だったが、ES9は当初からV6として想定されていたため、コンベンショナルな60度のバンク角を持つ。今回もルノーとの共同開発のかたちを採っており、いっぽうのルノーではL7Xとして本機を採用している。PRVは2.5〜3.0ℓまで排気量にバリエーションがあったのに対し、ES9/L7Xは3.3ℓ版の企画はあったものの進まず、結局2946ccのみで展開が進んだ。




2000年には、パフォーマンス向上を図るためにポルシェへ依頼、燃焼室形状の再設計、インテークマニフォールドの新規作成、カムプロファイルの見直し、VVCの採用などにより、10kWのさらなるパワーを得るに至った。フランスのエンジンでは珍しく(?)当初からDOHC4バルブのベルトドライブシリンダーヘッドである。V6という性格上、中上級クラスあるいはミニバンクラスの車種で、なかでもフラッグシップのグレードに採用された。ユニークなところでは、ルノースポールによって255hp/300Nmまでハイチューンされ、ミッドシップされたケースもある。

インテークカムシャフトにVVT(可変バルブタイミング機構)を備え、燃費の改善および低速域のレスポンス向上に努める。変位角度は0~40度。油圧により、スプラインの刻まれたシャフトにギヤを備え、油圧によって回転させ前後方向へ移動させることで、結果位相を変化させる仕組み。カムシャフト駆動はベルト方式。

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