永久に終わりそうもないコロナ禍でそれどころじゃないというのに、つい最近、世間をプチ賑わした、阪神高速の半固定式オービス用橋頭保。SNSなどではすでに中身(オービス)入りの写真が公開されているが、自分の目で実物を見ないと気が済まないのが当情報局。で、5月中旬、ついにその正体をキャッチアップ!
どうせなら常備しちまえばいいのに、できない理由は、もしかして財政難?w
☆現時点での半固定式オービス用ベース設置個所(阪神高速)
1. 1号環状線 7.7KP(環状線は一方通行)/道頓堀出口先
2. 3号神戸線3号 上り4.6KP/大和田出入口先
3. 11号池田線 上り10.3KP/豊中北出入口先
当情報局が阪神高速の非常駐車帯で変な箱を見つけたのはこの、4月初旬。その時点ではその箱の中身は空っぽだったが、手前に、この先にオービスがあることを告げる「事前警告板」が設置されていたことから、この箱はスピード取り締まりの橋頭保、つまり、あらかじめ電源や通信システムを備えた箱を設置して、2分割式(カメラとストロボ&レーザースキャンシステム)の新型レーザー式移動オービスLSM-310(可搬式速度違反自動取締装置)をその箱の中に据え、固定式オービスの代わりをさせようというのでは? と推測。各メディアでも同様の報道がなされていたのは周知の事実だ。
で、実際に「中身入り(?)」の箱を確認してみたら、案の定、中に据え付けられていたのは、そのLSM‐310。もちろん、そのまんまというわけではなく固定用になんらかのモディファイがされているのだろうが、いずれにしても、モデルチェンジ時(LSM‐300→LSM-310)にカタログに謳われていた2分割化の効用は「運搬・設置性の向上」ということだけじゃないということが判明したということになる。
なんだよ、要は最初からこの企みのために東京航空計器さんがモデルチェンジを強いられたってこと。これにより、一体、どんだけの金(コロナ禍に喘ぐ国民の財産)が一私企業であるこの会社に流れたんですかね?
でも、よく考えてみれば、この半固定式オービス、何ヵ所かに設置された「箱」のひとつに一時的に移動オービスを備え付けるなんて手間のかかる面倒なことはせずに、かつては気の遠くなるような予算を使って阪神高速に元祖Hシステムを何十機も設置したくらいなんだから、いっそのこと、全部に常備したら? とも思うのだが、ま、取り締り効率と財政面を考えれば、こっちの方がより効率的ということか? 確かにこれなら無駄な撤去費用も節約できるというものだ。
とにかく、神出鬼没の移動オービスが、さらに神出鬼没に姿を現すわけだから、一見、対処のしようがないと思われるが、実は、事前に「警告板」がある以上、中身があろうがなかろうが、要は旧来のオービスと一緒。オービスの設置個所が増えたと思えば何のことはない。とりあえず、現時点での設置個所を記しておくので、さっそく、場所を覚えてしまいましょう!
PHOTO:槇村世界唯一のオービスカメラマン太郎