スバルは5月25日、国交省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施した、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)において、新型「レヴォーグ」が2020年度の衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得し「自動車安全性能2020ファイブスター大賞」を受賞したと発表した。
衝突安全性能や予防安全性能に加えて、事故⾃動緊急通報装置でも高評価を獲得
レヴォーグは、スバルに脈々と受け継がれる「より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリングのDNAを継承。そのうえで、スバルの最新技術を結集し、「先進安全」、「スポーティ」、「ワゴン価値」の3つの価値を革新的に進化させたパフォーマンスワゴンだ。
このたび実施された性能評価試験でレヴォーグは、衝突安全性能評価でランクA/96.91点(100点満点)、予防安全性能評価でランクA/82.00点(82点満点)、事故⾃動緊急通報装置で8点(8点満点)、総得点186.91点(190点満点)でファイブスターを獲得。ファイブスターは、衝突安全性能および予防安全性能の評価がAランクかつ事故自動緊急通報装置を備えているクルマに与えられるわけだが、レヴォーグは、ファイブスター賞の対象車種のうち評価年度内での最高得点の車種に与えられる賞「ファイブスター大賞」を見事獲得した。
「衝突安全性能」では、スバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造を採用。従来モデルに対し、ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切な配置により、質量増を抑えながら、前面・側面・後面すべての衝突安全性能を大幅に向上させている。
また、デュアルSRSエアバッグをはじめ、側面衝突時に備えるSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグや、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席SRSニーエアバッグ、さらにシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席SRSシートクッションエアバッグを採用。
さらに歩行者保護エアバッグを全車に標準装備。バンパー内部の圧力センサーにより歩行者との衝突事故を検知し、瞬時にフロントガラスとAピラーの下端をエアバッグで覆うことで、歩行者の頭部へのダメージ軽減を図る。
一方「予防安全性能」では、視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現した新世代アイサイトを全車に標準装備。ソフトウェアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などと合わせて、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭など、より幅広いシーンで衝突回避のサポートを行う。
万一、交通事故やトラブルが発生した際に確かな安心でサポートするコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用。24時間365日、クルマとスバルがつながることで、さらなる安心を提供する。
同社ではこのたびの発表に際して、スバルが提案する「安心と愉しさ」を支える重要な要素である安全性能を、総合安全の考え方のもとに今後も進化させ、2030年死亡交通事故ゼロを目指す考えを改めて強調している。