ハイエースをベースにしたキャンピングカーを得意とするダイレクトカーズが軽キャンパーを投入した。注目の第一弾はモザイクタイル調トリムが目を引く、女性ウケしそうな1台だ。
女性の一人旅をターゲットにした、コテージ型の軽キャン
キャンピングカーと言えば、家族とか男の一人旅というようなイメージを抱くかもしれない。しかし昨今は、女性がキャンピングカーでブラリと一人旅に出かけるというケースが少なくない。実際、YouTubeなどを観ると、女性キャンパーが旅をする動画がかなりアップされている。
さて、三重県のダイレクトカーズと言えば、ハイエースをベースにした様々なライスフスタイル別キャンパーを得意とするビルダーとして知られるが、実はこれまで軽キャンをラインナップに持っていなかった。しかし、軽キャンの需要が若い層に増加していることから、今回投入となったのだという。
そのニューモデルは「AMAHO」。ダイハツのハイゼットトラックに、キャンパーズシェルを積んだキャブコンである。水色にウッド調というカラーリングにおだが、中にはモザイクタイル調トリムが張られており、女性好みのインテリアに仕上げている。
車内にはタイル柄で彩られたキッチンスペースがあり、ここでカフェめしなどを作ったら、いかにも似合いそうな感じである。
これと共柄のミニテーブルが車体左側と後部にも設置することができ、まるでカフェのケータリングカーのようなキュートさを持っている。広報スタッフによれば、女性のソロキャンパーがキャンプ場で意気投合して、AMAHOの周りでカフェタイムを楽しむ...といったシチュエーションを想定したという。
さらにAMAHOの特徴となっているのが、ポップアップ式のルーフテントだ。前左右の天幕を外すことで、まるでテラスのようなくつろぎのスペースを作ることができる。天気のいい日などには、ここからゆったりと山や海を眺めたら、最高の時間が過ごせるに違いない。
テント内は大人2名分の就寝スペースになるが、ポップアップテントを上げるおくだけで、車内の移動が楽になる。また車内の1名用ベッドは使わずにルーフテントで寝て、寝食分離スタイルの生活をするのもいいだろう。
三方に付いているアクリル窓の面積が広いのも、好感度アップのポイントだ。軽キャブコンと言うと、グラスエリアが狭く、車内が薄暗いモデルも少なくない。その点、AMAHOは適度に減光された光が車内を照らすので、明るい雰囲気をキープできる。また窓を開放すれば、心地よい風が車内に入ってくる。
装備も充実しており、長持ちするリチウムイオンバッテリー2個に、2000Wインバーター、185Wソーラーパネルが2個と、車中泊をするには十分な電力を確保することができる。439万円というプライスは安いとは言えないが、このクルマによって広がる世界を考えれば悪くない。
写真の内外装がベーシックとなるが、カラーやインテリアのトリムは変更することができるので、男性向けの趣向にすることも可能だ。ちなみに乗車定員は4名、就寝定員は3名なので、家族やカップルの使用も問題ない。
そのうち、こういうキャンパーに乗って女の子が全国を旅するアニメができそうである。クルマに限って言えば、女性が女性らしい内外装のモデルを選ぶわけではないというセオリーがあるが、AMAHOは世の女性たちのハートをガッチリと掴みそうだ。