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S30Z、ハコスカ、サバンナ、フェラーリ、ポルシェ...国産旧車からスーパーカーまで名車が勢揃い!【富士見自動車博覧会】


長野県の富士見パノラマリゾート第3駐車場で開催された「第1回富士見自動車博覧会」。国内外の往年の名車たちが勢揃いして盛況だったイベントの模様を、写真を中心にお伝えしよう。

フェアレディ240ZGがズラリと並んだ。

Gノーズではない初代S30も大勢参加した。

4月25日、長野県の富士見パノラマリゾートで開催された「第1回富士見自動車博覧会」には大勢の参加車、来場者が訪れた。主催はモグラハウス(http://www.mogurahouse.com)。なかでも半数近くを国産旧車たちが占めて人気のほどをうかがえた。




国産旧車で数多く参加していたのが日産車。まず紹介したいのは初代S30フェアレディZたちだ。

2代目のS130(右)と3代目のZ31も参加していた。

圧倒的に初代S30が多いなか、2代目のS130や3代目のZ31フェアレディZも参加していた。新型の発売が待たれる現在だが、古いZたちにも脚光が当たっているようだ。

日産といえばスカイライン!というほど多くの台数が集まった。

DOHCエンジンが復活したDR30スカイラインの人気も急上昇中。

フェアレディZとともに日産を代表するのがスカイライン。なかでも3代目C10型、いわゆる「ハコスカ」はどのイベントへ行っても花形だ。この日は2リッター直列6気筒DOHCエンジンを搭載したGT-Rのほか、L型エンジンのGT系が数多く参加していた。




「ハコスカ」ばかりでなく最近では80年代生まれのスカイラインも大人気。6代目となるR30では途絶えていたDOHCエンジンが復活する「RS」の人気が高く、この日も数台を見かけることができた。

初代セドリックと2代目グロリアが贅沢に並んだ。

3代目以降のセドリック・グロリアが多数参加した。

日産の高級車といえば、以前はセドリック・グロリアだったもの。今でも人気は高く、この日は初代セドリックのほか、プリンス自動車時代の2代目グロリアも来場。当時は超高級車だったから台数は少ないものの、残存率の高さは特筆すべきだろう。




さらに230型で兄弟車になった3代目セドリックと4代目グロリア以降は販売台数が多かったこともあってか、数多くの参加車が見受けられた。

初代セリカと2代目パブリカが並ぶ珍しい光景。

続いてはトヨタ。まず紹介したいのは初代セリカと2代目パブリカだ。初代セリカは日本で初めて発売されたスペシャルティカーと呼べる存在。かたや2代目パブリカは1970年代のエントリーカーとして人気だったモデルだ。

GX71以降のマークⅡ三兄弟も大勢参加していた。

続いては80年代に「ハイソカー」の代名詞として一世を風靡したマークII三兄弟。特徴的だったのはフルノーマル車はほぼなく、いずれもローダウンしてアルミホイールを履かせるなど、カスタムされていたこと。なかにはクラウンのグリルを装着している例もあり、カスタムベースとしての人気をうかがわせた。

7代目クラウンが会場では人気だった。

先日、生産終了という報道があったクラウン(真偽は不明)は、長らく日本の高級車の代名詞として君臨してきた存在。でもマークIIほどの台数は見られなかった。ローダウン+アルミホイールという定番スタイルばかりだったのはマークII同様だ。

初代カローラレビン(右)とスプリンタートレノ(左)。

トヨタの最後は初代にあたるTE27型カローラレビンとスプリンタートレノ。長らく走り屋たちに支持されたモデルで、山道での実力は今でも十分に通用するものがある。それだけに走行性能を引き上げるためチューニングされた個体が圧倒的に多かった。

ラリーカーのイメージでカスタムされたランサーたち。

続いて紹介する三菱ではランサーが2台参加していたくらいで、意外にも少数派だった。このランサーは2台ともラリーカーのイメージでカスタムされていて、往年のサファリラリーを知る人には懐かしい姿だろう。白いランサーはタイヤにまでこだわっているのが印象的。

手前のロータリーと奥のFF、いずれもファミリアを代表するモデルだ。

マツダでは2代目ファミリアに追加されたロータリークーペと、駆動方式をFFに変更させた5代目が並んでいたのが目についた。特にロータリークーペは美しくレストアされ、通りがかる人も思わず振り向いてしまうほど程度の良い個体だった。FFファミリアは左フェンダーミラーが折れてしまったようで、室内に部品が置かれていた。

サバンナとサバンナRX-7が並んだ。

ロータリー勢としてはサバンナと、その後継モデルであるSA22CサバンナRX-7が1台ずつ参加していた。近年ではサバンナやSA22Cの人気も高く、残存数が少ないこともあって中古車価格が高騰している。どちらも程度良好で一時の不人気だった時代を感じさせなかった。

シボレー・コルベットは歴代モデルが集まった。

ダッジ・チャレンジャーも時代を超えて多くの台数が参加した。

続いてはアメリカ車。外国勢としては最も多い台数が参加していた印象で、会場の駐車場を1列占めるほどだった。なかでもシボレー・コルベットは写真に写っていないものの初代から5代目まで集まっていた。またダッジ・チャレンジャーは初代だけでなく2008年に復活した3代目が並ぶように展示されていた。

ロータス・ヨーロッパが2台並んでいた。

続いてはイギリス車で、この日はチラホラと少なくない台数が参加していた。ロータスはヨーロッパが2台並んで展示。さらに旧BMC時代のミニも写真のように3台並んでいたほか、数台が見受けられた。珍しいところでは最終モデルになったMG-TFやケイターハム・スーパーセブンなども見受けられた。

クーパー・マークⅠが3台も並んでいた旧ミニ。
MG-TF(左)やケイターハム・スーパーセブンなど近年のスポーツカーも人気。
V8系が多かったフェラーリ勢。

イタリア車はフェラーリとアルファ・ロメオが参加していたものの、フィアットなどは見られなかった。参加していたフェラーリは348とF355が並び、写真にはないものの328も見られた。90年代以降のモデルでも参加できるのが、このイベントの特徴だろう。

ポルシェは空冷911が人気だった。

ドイツ車はポルシェだけしか参加していなかったようだ。ポルシェはやはり911、しかも空冷モデルの人気が高いようで、水冷911は見られなかった。写真手前の黒い930ターボはVシネマの劇中車に採用されたカスタム車両で、1989年に登録されて以来、31年間ワンオーナーで維持されているとか!

これは珍しいサリーンS7(右)。

最後はサリーンS7を筆頭にR35GT-Rやランボルギーニなどが並んでいたスーパーカーの一角を紹介しよう。サリーンはアメリカのチューナーだったが、写真のS7をレースに投入した後、市販車としても発売してメーカーへの名乗りを上げた。そもそもの生産台数が少なく、国内登録された例もごく少数と思われ、非常に珍しいモデルといえるだろう。




今回ご紹介したように、車種だけでなくメーカーまで幅広く参加していたため、見ていて飽きない展示内容だった。また次回も開催されることを楽しみにしていよう。

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