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新型アウディA3が日本登場! 1.0L3気筒ターボは48Vマイルドハイブリッド搭載


4月21日、アウディ ジャパンは新型A3シリーズを発表した。5月18日から販売が開始される。価格はA3スポーツバックが310万円から、A3セダンが329万円から、S3が642万円となっている。

やや大型化された新型アウディA3。エンジンは1.0Lターボ(FF)と2.0Lターボ(4WD)を用意

A3はアウディにとって重要なポジションにある。日本では年間5000台が販売される、アウディの最量販モデルなのだ。初代は1996年に登場し、プレミアムコンパクトというジャンルを切り開いた。これまでの累計販売台数は世界で500万台にものぼる。

アウディの屋台骨を支えるA3。新型は4代目となる。

4世代目となる新型A3シリーズだが、まず注目したいのはパワートレーンだ。「30 TFSI」は最高出力 110ps、最大トルク200Nmを発揮する 1.0L直列3気筒ターボエンジンを搭載するが、これは 日本へ市場導入されるプレミアムコンパクトでは初めて、ベルト駆動式オルタネータースターターと48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムを採用しているのだ。燃費はWLTCモードで17.9km/Lとなっている。

DLAという型式を持つ1.0L直列3気筒ターボ。48Vマイルドハイブリッドが組み合わされ、最高出力 110ps、最大トルク200Nm、WLTCモード燃費17.9km/L。

そのほか、「40 TFSI」は最高出力190ps、最大トルク320Nmを発生する2.0直列4気筒ターボエンジンを搭載(WLTCモード燃費は13.5km/L)。また、「S3」は同エンジンのハイパワー版(最高出力310ps、最大トルク400Nm、WLTCモード燃費11.6km/L)を搭載する。なお、「S3」はサスペンションも専用で、車高が15mm低くなる。さらにオプションで電制式のダンピングコントロールサスを選択することも可能だ。




トランスミッションは全車が7速デュアルクラッチトランスミッション、駆動方式は「30 TFSI」がFF、「40 TFSI」と「S3」がクワトロ(4WD)となる。

S3に搭載されるDNF型2.0L直列4気筒ターボ。最高出力 310ps、最大トルク400Nm、WLTCモード燃費11.6km/L。

横置きエンジン用モジュールプラットフォーム「MQB」を引き続き採用する新型A3だが、ボディは先代よりも少し大きくなっている。新型A3スポーツバックのスリーサイズは全長4345mm(先代比+20mm)、全幅1815mm(先代比+30mm)、全高1450mm(先代と同一)。新型A3セダンはというと、全長4495mm(先代比+30mm)、全幅1815mm(先代比+30mm)、全高1425mm(先代比+20mm)。2635mmのホイールベースは新旧で共通だ。

新型A3スポーツバック(30 TFSI)は全長4345mm、全幅1815mm、全高1450mm。最小回転半径は5.1mと小回りも効き、日本の路上でも扱いやすそうだ。

こちらは新型A3 セダン(写真は海外仕様)。全長4495mm、全幅1815mm、全高1425mm。

室内空間も拡大された。新型A3スポーツバックを例に取ると、前席のヘッドルームが+7mm 、エルボールームが+6mm 、後席はショルダールームが+2mm、エルボールームが+3mmという具合だ。荷室容量はスポーツバックで380L(最大1200L)、セダンで425Lを確保している。

室内スペースも拡大され、より快適な空間を乗員に提供する。

荷室容量はスポーツバックが380L(最大1200L)、セダンが425L。

エクステリアデザインは、先代のイメージを継承しつつ、より精悍さを増した印象だ。より低くエッジが効かされたシングルフレームと、左右端に設けられた大型エアインテークがシャープな顔つきを演出している。サイドに回ると、ヘッドライトからリヤライトへとつながるショルダーラインに加えて、往年のラリーモデル「アウディクワトロ」をイメージしたブリスターフェンダーが勇ましさを感じさせる。リヤ周りでは、フロントバンパーのエアインテークをモチーフに採り入れたリヤバンパーがワイド&ローのプロポーションを強調。セダンのトランクリッドがスポイラー形状となっているのも目を引く。

新型アウディA3 スポーツバック。ユーティリティに優れた5ドアのボディを持つ。

インテリアの眺めはガラリと変わった。シフトはレバーではなくスイッチに置き換えられている。リリースボタンはなく、前後の単純な動作でシフト操作が可能だ。メーターは10.25インチの液晶ディスプレイを採用。センターにも10.1インチのタッチディスプレイを配置し、「MIB3」と呼ばれる最新のインフォテイメントシステムも取り入れられた。

シフト操作はレバーではなくスイッチになるなど、スッキリした印象のインテリア。

「S3」には、そのハイパフォーマンスに見合う専用の内外装アイテムが与えられる。ボンネット先端にはスリットが設けられ、さらにハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリヤディフューザー、左右4本出しのテールパイプで差別化を実施。インテリアは黒を基調にスポーツシートを採用するほか、12.3インチのバーチャルコックピットプラスが標準装備ととなる。




ただし、「S3」では荷室容量が325L(スポーツバックは最大1145L)と標準モデルよりもやや小さくなる点に注意が必要だ。

新型アウディS3 スポーツバックも同時に発売される。ボンネット先端のスリットやSスポーツバンパーが迫力だ。

15mm車高が低くなるSスポーツサスペンション、クローム調の4本出しマフラー、18インチ5ダブルスポークVデザインのアルミホイールはS3の専用装備だ。

アウディドライブセレクトでは5つの走行モードを選択可能。だンピングコントロールサスペンションを選択すれば、ダンピング特性も変更できる。

新型A3を語る上で忘れてはならないのが、サステナビリティへの取り組みだ。シートやフロアカーペットにはリサイクルペットボトルを原料とした素材を採用。1台分のA3のシートで1.5L容量のペットボトル換算で最大45本分、フロアカーペットなどにもペットボトル62本分がリサイクル利用されているという。こうしたリサイクル素材の活用は、今後の自動車メーカーにとってますます重要となってくるはず。アウディの先進的な取り組みを高く評価したいところだ。

シートやフロアカーペットにはリサイクルペットボトルを原料とした素材を採用する。

先進といえば、先進安全運転支援システムも上位モデルに匹敵する最新のものが採用された。。従来のアダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合した、アダプティブクルーズアシストをオプションとして用意。前走車の追従機能に加えて、車線からのはみ出しを自動で修正する車線維持機能により、ドライバーの疲労を軽減する。

停止時までサポートするアダプティブクルーズアシスト、自車を追い越そうとするクルマが死角にいるとドライバーに警告するサイドアシスト、停車時に後方から近づく物体を感知してドアを開ける際に警告するエグジットワーニングなどが用意される。

新型A3の価格は以下のとおりだ。



30 TFSI 1.0Lターボ(110ps)・7速DCT・FF 310万円(スポーツバック)/329万円(セダン)

30 TFSI アドバンスド 1.0Lターボ(110ps)・7速DCT・FF 346万円(スポーツバック)/365万円(セダン)

30 TFSI Sライン 1.0Lターボ(110ps)・7速DCT・FF 389万円(スポーツバック)/408万円(セダン)

40 TFSI クワトロ アドバンスド 2.0Lターボ(190ps)・7速DCT・4WD 440万円(スポーツバック)/459万円(セダン)

40 TFSI クワトロ Sライン 2.0Lターボ(190ps)・7速DCT・4WD 483万円(スポーツバック)/502万円(セダン)

S3 2.0Lターボ(310ps)・7速DCT・4WD 642万円(スポーツバック)/661万円(セダン)




上記のほか、日本導入を記念した「1stエディション」も台数限定で用意される。A3 30 TFSI アドバンスドがベースのスポーツバックが453万円(375台限定)、セダンが472万円(125台限定)、S3スポーツバックが711万円(125台限定)というラインナップだ。

アウディA3 スポーツバック 30 TFSI 諸元表




■ボディサイズ


全長×全幅×全高:4345×1815×1450mm


ホイールベース:2635mm


車両重量:1320kg


乗車定員:5名


最小回転半径:5.1m


燃料タンク容量:47L(無鉛プレミアム)




■エンジン


形式:水冷直列3気筒DOHCターボ


排気量:999cc


ボア×ストローク:74.5×76.4mm


圧縮比:11.4


最高出力:81kW(110ps)/5500rpm


最大トルク:200Nm/2000-3000rpm


燃料供給方式:電子式




■駆動系


トランスミッション:7速DCT




■シャシー系


サスペンション形式:Fマクファーソンストラット・Rトレーリングアーム


ブレーキ:Fディスク・Rディスク


タイヤサイズ:205/55R16




■価格


310万円
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