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パナソニック:パナソニックセンター東京で純水素型燃料電池の実証を開始


パナソニックは、コーポレートショウルームであるパナソニックセンター東京(PC東京)において、純水素型燃料電池の実証を開始した。

 脱炭素社会の実現に向けて世界的にさまざまな取り組みが加速する中、次世代エネルギーの1つとして水素エネルギーへの関心が高まっている。パナソニックは、2009年5月に世界で初めて都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の販売を日本で開始した。さらに、エネファームで培った技術を活用し、水素を供給して発電する「純水素型燃料電池」の開発を進め、山梨県「ゆめソーラー館やまなし」や「静岡型水素タウン」プロジェクトへの参画、水素情報発信拠点「スイソテラス」(横浜綱島水素ステーション併設)など、2012年から実証実験を行ってきた。




 今回、実証を開始する純水素型燃料電池は、コンパクトな筐体サイズで700Wの発電出力を実現、優れた設置性を有するほか、水素の供給方法には、新たな水素インフラの敷設が困難な場所であっても運用可能なシリンダー方式を採用している。2020年11月、100%再生可能エネルギー由来電力の調達と、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用などにより、CO2ゼロショウルームを実現したPC東京のカーボンニュートラルの取り組みをさらに進化させ、施設内で電力を自給するモデルとして実際に稼働させて運用するとともに、手軽なオンサイト発電としてのポテンシャルを検証する。




 実証機は、PC東京西エントランスそばの屋外スペースに設置しており、毎日8時間発電を行い、PC東京に電力を供給する。また、1日の積算発電量を表示するほか、実証機の横に自由に利用できる電源コンセントを設け、来場者に発電電力を体感していただけるようになっている。なお、燃料には岩谷産業が製造した低炭素水素を使用。シリンダーで配送された低炭素水素を貯蔵庫に保管し、そこから実証機へ供給する。

<実証環境>


・純水素型燃料電池


【発電出力】700 W


【定格発電効率】48%(LHV)


【本体サイズ】585 mm(W)×360 mm(D)×890 mm(H)


【重量】約52kg


【出力方式】モノジェネ式




・水素供給


【方式】シリンダー


【容量】ガス水素 7~10m3


【貯蔵本数】20本


【交換頻度】1カ月に1回程度


【供給事業者】岩谷産業株式会社

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