2月25日、ビー・エム・ダブリューは新たな部品センターである「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」をオープンした。同センターでは、BMWグループが日本国内の顧客に届ける、全BMWおよびMINIの車両の部品を管理する施設だ。
電動化をはじめとしたすべての車両に対応した安定的なサービス提供が可能に。これによりBMWグループは顧客満足度のさらなる向上を目指す
BMWグループは1984年に「リージョナル・ディストリビューション・センター松尾」をオープンし、最新の部品管理システムを導入することで、日本全国へ24時間以内に97%以上の部品発送を実現。さらに、2013年には「リージョナル・ディストリビューション・センター大阪」をオープンさせた。
このたびオープンした「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」は、千葉県山武市の「リージョナル・ディストリビューション・センター松尾」および京都府八幡市の「リージョナル・ディストリビューション・センター大阪」を統合したもので、今年6月より全国の正規ディーラーへ向けて部品配送を開始する。
同センターは、千葉県印西市のグッドマンビジネスパーク内に位置しており、BMWグループは建物全4階のうち1階と2階の全フロアと3階の半分となる計7万2583㎡を占める。従来のリージョナル・ディストリビューション・センターと比べて4倍近くの広さとなり、従来の約2倍の物量にあたる部品を在庫することが可能となる。
BMWグループでは、近年多くのBMWおよびMINIの新モデルを投入してきた。プレミアムセグメントでリーダーとなるべく、ガソリン、クリーンディーゼル、プラグインハイブリッド、および電動パワートレインと、強力かつ多様なモデルラインナップの日本市場への新モデル投入が今後も強化されていくなか、それに伴う車両の部品在庫の拡充が急務とされていた。
とくに電気自動車やPHEVなど、電動化モビリティのラインナップ拡充をするうえで、部品の供給体制を拡充かつ専門分野に特化させていく必要がある。たとえば、高電圧電池を保管する危険物倉庫(通称Hazmat:Hazardous Material Storage)については、従来と比べて約8倍のスペースを確保している。
この「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」により、同社が持続可能なビジネスを目指すうえで、電動化をはじめとしたすべての車両に対応した安定的なサービス提供が可能となり、同社はさらなる顧客満足度の向上を目指す。