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デザイン路線変更?! 13年ぶり登場の3代目ルノー・カングーと 現在も日本で販売されている2代目を写真で比較!


2020年11月、ルノー・カングーの3代目となる新型がフランス本国で発表された。日本では「カングージャンボリー」と言われる伝統的なオフ会が開かれるなど人気が高いこのモデル。新型は現行型のかわいい丸みを帯びたデザインから一点、直線基調でクールなデザインが採用された。新型がどう進化しているか、日本で売られる現行型と写真で比較しながらみてみよう。

商用バンを乗用車化したコンパクトミニバンは、その広い室内空間と使い勝手の良さから、欧州で人気のカテゴリーとなっている。その中でもルノー・カングーはクラスの中心モデルとして人気だ。そんなカングーは、昨年11月にフランス本国で新型が発表された。新型がどう進化しているか、日本で販売されている現行型と写真で比較しながらみてみよう。

こちらが新型。直線基調でクールなデザインが採用されている。

こちらが日本で売られている現行型(2代目・後期型)。かわいいデザインが多くの人を魅了する人気モデルだ。

まず、現行型から大きく変わったのはエクステリアデザイン。より直線基調が際立ったフロントデザインは、グリルとフロントバンパーの間にクロームラインを配置ことでより高級感がました印象を与えている。日本で販売されている2代目は丸みを帯びたかわいいデザインが特徴なのに対し、今回の新型は大幅に路線変更が行われた。




リヤデザインは現在スケッチ画のみ発表されているが、フロントデザインと同様に直線基調で、よりモダンなデザインとなっていることが見受けられる。2007年発表の2代目のリヤデザインは、新型と比べてしまうとやはり一世代前のデザインに見えてしまう。

新型のスケッチ画
2代目前期型のリヤデザイン。ダブルバックドアは左右扉がそれぞれ2段階に開くので、狭い場所でも開閉が容易だ。
左から初代(前期)、初代(後期)、2代目(前期)、2代目(後期)、3代目

また新型の大きなトピックは商用モデルとなるカングーバンに採用された「イージーサイドアクセス」と呼ばれる大開口のサイドドアだ。Bピラーをなくすことにより開口幅が大きくなり、より長さのある荷物の出し入れなどが楽にできる。開口部の広さはなんと1416mm(2代目の2倍のサイズ)に達しており、同セグメント最も広いサイドアクセスとなっている。



インテリアデザインは、使い勝手を重視したシンプルなデザインが採用された。水平なダッシュボードは多数の収納スペースを備えている。ライバル、シトロエン・ベルランゴやプジョー・リフターが特徴的でボリューミーなインテリアデザインとなっているのに対し、新型カングーは堅実でおとなしいデザインが持ち味だ。




また、ルノーEASY LINKマルチメディアシステムと、パーマネントリアビューデジタルインテリアミラーを含む最新の運転補助システムを備えている。これにより多くの荷物を載せて後方視界が遮られても、ドライバーは周囲の状況を把握できるようになっている。

新型の運転席周り

2代目の運転席周り

左から初代、2代目、3代目

さらにカングーの廉価版であるエクスプレスとその商用タイプ、エクスプレスバンも同時に発表された。こちらは職人や商人を対象としている。




新型カングーはフランス・モブージュで、新型エクスプレスはモロッコのタンジールで生産される。欧州での発売は2021年初頭の予定だ。未だパワートレーンなどの詳細スペックや価格については明らかになっていないが、最新の安全機能を装備していることから、2代目(日本では254万6000円から)より値上がりすることが予想される。





こちらがカングーの廉価版となるエクスプレス

プジョー・リフター
シトロエン・ベルランゴ

日本でも大人気のカングー。日本での新型の登場時期は発表されていない。最近同じフランス勢からライバル、シトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターが発売され、限定モデルがすぐに完売するなど大きな反響を呼んでいる。大幅なイメージチェンジを果たした3代目カングーが引き続き日本で受け入れられるか楽しみだ。

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