1月7日、ボルボ・カーズは、充電可能なモデルとなる「リチャージ」ラインアップ(BEV/PHEV)の急速な需要増に対応するため、ベルギーのゲント工場で電気自動車(BEV)の生産能力を3倍に増強すると発表した。
XC40リチャージ(BEV)に加えて、今年後半には2番目のピュアEVモデルを生産開始する予定
ボルボは2020年通期販売実績において、総販売台数に占める「リチャージ」モデルの割合が、2019年と比較して2倍以上に増加するなど、充電可能な「リチャージ」モデルの需要が大きく伸びている。
これを受けて同社のグローバルインダストリアルオペレーションおよび品質責任者のハビエル・ヴァレラは次のように述べている。
「当社の未来は電気自動車であり、お客様はわたしたちのリチャージ・ラインナップを高く評価しています。ラインナップの電動化を進め、生産能力を向上させていくなかで、ゲント工場は当社のグローバルな製造ネットワークにとっての先駆者となります」
2022年までに、ゲント工場の電気自動車(BEV)の生産能力は現在の3倍以上になり、工場全体の生産能力の約60%に達する。ゲント工場では現在、ボルボ初の電気自動車であるXC40 リチャージ(BEV)と、XC40(PHEV)をすでに生産しているが、同時にCMAアーキテクチャをベースにしたボルボ2番目となる電気自動車(BEV)を、今年後半に生産開始する準備を進めている。
ボルボ・カーズは、プレミアム電気自動車会社になることを目指しており、今後数年のうちに複数の電気自動車を発売する予定。2025年までには、世界販売台数の50%が電気自動車(BEV)で、残りがハイブリッド車となることが目標となっている。
この目標のために、ボルボ・カーズは次世代ボルボ車用モーターの社内設計と開発にも大規模な投資を行なっており、今後数年間で7億スウェーデン・クローナ(約88億3400万円)を投資する計画だ。また、2020年代半ばまでにスウェーデン・ショブデにあるパワートレイン工場で、モーターの完全な自社生産を確立する計画を、先月発表している。