FMヨコハマ『ザ・モーターウィークリー』でパーソナリティも務める高橋明さんが選んだ「理想の2台持ち」は、BMW 320dツーリングMスポーツ(先代)とシボレー・カマロ。対照的な2台だが、どちらも楽しく乗れるという共通点がある。
TEXT●高橋明(TAKAHASHI Akira)
究極の実用車、BMW 320dツーリングMスポーツ
クルマが2台持てるという状況で何を選択するか? 過去に2台持ちをしていた経験もあり、その時の思考は日常と非日常を楽しむことでしたね。その思考回路は今も変わっておらず、癖とでも言うのでしょうか、仕事でも遊びでも常に刺激を求めているのかもしれません。
日常でも楽しく乗る。
それはハンドリングが楽しく、パワー、トルクがあり、しかも燃費が良くて車載容量がある、という要件に当てはまるクルマ選び。
実は現在所有している1台で、BMW 320dツーリングMスポーツ。
これベスト。
F30系のツーリングで新車から今年で6年目。まもなく9万kmに到達しますけど、年々燃費が良くなっていく。総括編集長の鈴木さんが連載しているように、日常でも16km/Lは走り、高速移動すれば20km/L台に。最高は23km/Lも記録したことがあるほど省燃費です。
3シリーズのハンドリングは言わずもがな満足度は高く、ディーゼルターボのトルク感は日常使いで不満なし。逆に高速走行時の中間加速などはドラビリの良さに脱帽。
ワゴンだから荷室にロングボード、キャディバッグ、スキーなど余裕で車載できるので、当分の間、乗り換えは無いだろうなぁ。ひとり移動好き...。
クチの悪いヤツが言うのは、「ドイツ・プレミアムモデルって究極の実用車だよ」って一言。かなり実感するけどね。ちなみに、2015年式後期モデルはアドブルー不要です。
そしてもう1台は、非日常を味あわせてくれるクルマ。
アメ車です。
今、ムラムラしているのはシボレー・カマロ。もちろんV8ね。欲を言えば日本にはないけどV8コンバーチブルがいい。
これセカンドベスト。
あのOHVから発せられるランブル音には脳みそが揺れる。40km/hしか出ていなくても楽しくなるクルマなんです。最近は2.0Lターボもあり、もちろん不満はないのだけど、そいつは真面目なんですよ。真面目っか!
バカバカしさと言うと怒られそうだけど、なんのための排気量?っていう魅力ですかね。20代の頃、72年式のマスタング・グランデ351クリーブランドを購入。その後98年式のマスタングも所有したことがあり、アメ車好きは一つの癖ですね。
あの図体の大きさで2ドアだし、6200ccもあるんだぜ! 今の時代に。ガソリンエンジンが乗れなくなる?そうなったら、その時考えよう。
『理想の2台持ち』は毎日更新です!
1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!