明電舎は、EV事業の更なる安定と拡大を目的に名古屋事業所内に生産ライン構築を進めていた、電気自動車用モータ・インバータの新ラインが完成し、12月18日に稼働式を執り行った。
本投資は、中期経営計画2020における成長投資枠の一環として行うもので、拡大するEV市場の要求に対応することを目的に、明電舎初の車載用モータ・インバータ一体機の生産工場として、更なる事業規模拡大を目指す。稼働式には、畠山一成中部経済産業局長、大村秀章愛知県知事他、多数の来賓が出席、明電舎社長三井田氏と共に、式典後のテープカットにも参加した。
■ EV工場建屋概要及び設備導入
・延べ床面積:約4,600㎡
・生産能力:17万台/年(最大年間生産台数)
・製品の特長
① モータ・インバータの一体化
⇒ これまで2拠点でモータ、インバータを製作していたが、名古屋では一体型を製作
② 平角線の採用による高効率化
⇒ 従来の丸線を平角線に変更し、高効率化を図った
・徹底した品質管理
① 生産の自動化
⇒ 自動化率を向上し、ヒューマンエラーを排除
② 画像検査
⇒ 欠品検出、ネジ穴・ケーブル位置検出、締め付け位置管理等
③ 温度管理
⇒ 焼嵌め条件の管理、接着剤硬化条件の管理等
④ 工程データの一元管理
⇒ トレーサビリティデータベースとの連携