カワサキ・スーパーネイキッドZシリーズの新たなフラッグシップモデルとして2020年に登場した「Z H2」。今回発表された「Z H2 SE」は、従来からの圧倒的なパワーとコントロール性を維持しつつ、新たにセミアクティブ電子制御サスペンション「KECS(カワサキ・エレクトロニック・コントロール・サスペンション)」が導入され、さらに進化を遂げたモデル。国内では2021年春頃に発売予定だ。
REPOR●北秀昭(KITA Hideaki)
※注:写真はすべて欧州仕様
KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)を新採用
998ccの水冷DOHC並列4気筒バランス型スーパーチャージドエンジンを、軽快なハンドリング性能と高い剛性を発揮するトレリスフレームに搭載したカワサキのスーパースポーツネイキッドモデル「Z H2」。新排ガス規制のユーロ5をクリアした「Z H2」に、下記を装備した「Z H2 SE」が、2021年のNEWモデルとして発売される。
・ショーワ製のスカイフックテクノロジー(※注1)実装した、最新のセミアクティブ電子制御サスペンション「KECS(カワサキ・エレクトロニック・コントロール・サスペンション)」を装備。よりスムーズな乗り心地をもたらし、ライディングの楽しさと快適性の向上に貢献している。
・フロントブレーキにはコンパクトな外形と高い冷却効果が特徴の、ブレンボ製の最先端機構であるモノブロックブレーキキャリパー「Stylema」を採用することで、制動力とコントロール性をさらに向上。
なお、KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)は、2021年型の「ヴェルシス1000SE」にバイクとしては初搭載予定。「Z H2 SE」への搭載は、2機種目となる。
※注1:スカイフックテクノロジーとは、バイクのバネ上重量がフックで支えられているかのように、安定した走行を実現する技術。サスペンションの減衰力を調整、窪みや隆起からタイヤが受けるショックを吸収し、最小限に抑制。これにより、優れた路面保持力、ピッチング(特にタンデム走行時)の抑制、高速走行時の安定かつ軽快なステアリング、雨天時の接地感向上などライダーにより高い安心感と楽しいライディングを提供してくれる。
全長×全幅×全高:2085mm×815mm×1130mm
軸距:1455mm
シート高:830mm
車重:240kg
エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ
排気量:998cc
ボア×ストローク:76mm×55mm
最高出力:200ps/11000rpm
最大トルク:14.0kg-m/85000rpm
変速機:6段
燃料タンク容量:19L
Fタイヤ:120/70-17
Rタイヤ:190/55-17