パナソニックは、電池知見を盛り込んだ独自のAI技術を活用し、電動モビリティ(※1)に搭載される様々なバッテリーの状態をリアルタイムに把握し、安心して電動モビリティを利用できる、クラウド型の新しいバッテリーマネジメントサービス「UBMC(Universal Battery Management Cloud)サービス」の提供を開始する。

※1:電動バイクなど小型のモータ駆動のモビリティ

 地球温暖化への対応などのために、モビリティの電動化が進んでいる。一方で、電動モビリティの中には、搭載されているバッテリーの残量表示が必ずしも正確ではない場合があり、予期しない電欠が発生することがある。また、バッテリーの経時変化が把握できずに、バッテリーの交換時期などを見過ごす可能性もある。



 パナソニックは、これまでバッテリー開発において培い蓄積してきたデータやノウハウを生かし、AIやクラウドを利用して、バッテリーの稼働状態をリアルタイムかつ定量的に把握し、バッテリーの状態を見守り可視化する「UBMCサービス」を開発した。本サービスを利用することにより、バッテリー起因のトラブルから解放され、安心して電動モビリティを利用できる社会の実現に貢献していく。

UBMCサービスの特長

■1.バッテリー状態の正確な推定により予期しない電欠を防止

 クラウドに収集したバッテリーログを学習データとして、バッテリー開発で培った当社独自の知見を盛り込んだAIを活用する状態推定技術を新たに開発。これにより様々なバッテリーに対して、高精度な(※2)電池残量推定モデルを構築することができた。電動モビリティ利用時はスマホアプリを通して正確なバッテリー残量をその場で把握でき、予期しない電欠を防止することも可能。

※2:パナソニックの試験において、3カ月分のログデータで推定誤差3%以内を実現



■2.遠隔モニタリングによる適切なバッテリーオペレーションを実現

 運用するバッテリーのデータをクラウド上で管理し、UBMCが提供するAPIを利用することで、遠隔から電動モビリティ全てのバッテリーの状態をリアルタイムに把握することが可能。例えば、モビリティ事業者にとっては利用者に対する適切な電池交換案内、またシェアリング事業者にとっては効率的な充電オペレーションなど、適切なサービス運用を行うことができる。



■3.新たな移動体験を提供する機能アップデートが可能

 正確なバッテリー状態推定をベースとして地図情報を活用することにより、現在位置から現状の電池残量で到着できる範囲を地図上に表示することや、利用者が設定した目的地や経由地に応じて最適な充電・電池交換ステーションを盛り込んだルートを提案することなど、新たな移動体験を提供する継続的な機能アップデートが可能。

システム構成図

 本サービスは電動バイクメーカのglafitの新モデルGFR-02およびLOMに採用された。2020年12月より、最新の電池残量推定機能のバッテリーパックへの定期的なOTA(Over the Air)配信やAPIサービスの機能を提供する。これにより、スマホアプリを通じて、電池残量を1%刻みの高精度な表示で利用者が把握出来るようになる。まず、2000台規模の搭載バッテリーパックを対象に本サービスを運用する予定。



 バッテリーパック内にはUBMCサービスに適合するBMU(Battery Management Unit)が搭載されている。バッテリーパックとクラウドの間のデータのやり取りは車両に搭載されるBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールおよび利用者のスマートフォンにインストールされるアプリを経由して行う。

従来の電池残量表示のイメージ (車両に搭載されたメータ)

本サービス適用後の電池表示のイメージ (スマホアプリ画面)

情報提供元:MotorFan
記事名:「 パナソニック:電動モビリティのバッテリー状態を把握し、安心して利用できる クラウド型バッテリーマネジメントサービス 「UBMCサービス」を提供開始