2017年に華麗なる復活を遂げたアルピーヌA110。日本は2番目にA110が売れていることもあり、「日本のユーザーにより特別なA110を提供したい」ということで「アトリエアルピーヌ」が始まった。
アルピーヌA110の選択肢が豊富に。自分好みの1台が選べる
アルピーヌ・ジャポンは11月5日より、アルピーヌA110に新たなカスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」を導入した。
これは29色のボディカラー、3色のホイール&ホイールカラー(※)、4色のブレーキカラーを自由に組み合わせてオーダーできるというもの。29色のボディカラーはいずれも往年のアルピーヌ・モデルに採用されていたものだという。なお、A110のグレード展開は「ピュア」「リネージ」「S」の3つだが、どのグレードでもアトリエアルピーヌを選ぶことが可能だ。
そして、通常オプションについても、これまでより幅広い選択肢が用意されることとなった。特にオーセンティックなファンにとって嬉しいのは右ハンドルだけでなく、左ハンドルも選べるようになったことだろう。選べるオプションは、以下の通りだ。
・7色のボディカラー
・3種類のホイール(※)
・2色のブレーキキャリパー(※)
・カーボンルーフ
・ブラックレザー内装(リネージのみ)
なお、これらのオプションとアトリエアルピーヌを組み合わせてチョイスすることも可能だ。
(※一部はグレードによって選択不可能なものもある)
このアトリエアルピーヌの導入に伴い、フランスのアルピーヌ・カーズとのオンライン会見が行われた。フランス側の出席者はアルピーヌ・カーズ マネージングダイレクターのパトリック・マリノフさん、コマーシャルダイレクターのレジス・フリコテさん、デザイン担当者のクレア・フネックスさんである。
まずマリノフさんは、日本はアルピーヌにとって大事なマーケットだと説明した。
「日本では2018年から販売が開始され、すでに600台以上が売れています。これは、世界で2番目の数字です」
それを受けてフリコテさんも次のように続け、アトリエアルピーヌを日本に導入した理由を教えてくれた。
「日本には14のアルピーヌ販売店があります。これもグローバルで2番目に大きいネットワークです。私たちは当初から、日本のお客様にヨーロッパと同じグレードとオプションを提供したいと思っていました。そうすれば、お客様は自由に自分らしくA110をカスタマイズすることができますから。販売店では29色のボディカラーに塗られたミニカーを用意していますので、ご自分の目でカラーを確認することができます」
自分好みのA110を手に入れられるのは朗報だが、納期はどうなのだろうか。
「受注生産となるので、納期は8ヶ月ほどかかります。ただ、その納期が気になるお客様のために『ピュア』『リネージ』『S』の在庫販売も続けていきます(フリコテさん)」
デザイン担当のフネックスさんは、ボディカラー開発時のエピソードを振り返ってくれた。
「情熱的なファンの方々に聞いたり多くの資料を調べたりして、29色を開発しました。本当はそれ以上のカラーがあったのですが、品質や耐候性、環境性などを踏まえた結果、29色となりました。1960〜70年代は塗料の開発プロセスが今とは異なっており、同じ塗料の名前なのに異なる色が複数存在していて、オリジナルの色に近づけるのが大変でしたね」
なお、アルピーヌ・ジャパンのオフィシャルウェブサイトではコンフィギュレーターが用意されており、様々なカラーやオプションの組み合わせを画像で確認することができる。ぜひ、色々な組み合わせを試してみていただきたい。
アルピーヌ・ジャポン オフィシャルウェブサイト コンフィギュレーターちなみに、アトリエアルピーヌの29色は110台ずつの生産となるという。欲しい色があるならば早めにオーダーした方が良さそうだ。
【グレード展開・価格】
アルピーヌA110 ピュア 788万円
アルピーヌA110 リネージ 835万2000円
アルピーヌA110 S 850万円