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アウディA6アバント | 地上の楽園を見つけた! 2.0Lディーゼルとワゴンボディの組み合わせは極楽快適


アウディA4のビッグマイナーチェンジモデルの試乗会で、ついでに(!?)乗ったA6アバント。これが実に素晴らしい乗り味で、感銘を受けた次第。

昔から、アウディA6には一目置いていた。なんていうと偉そうで恐縮なのだが、自分ももう一度人生をやり直せるなら、アウディA6のような人間になりたい、と思う。出しゃばることなく控えめ、だけど仕事はデキる男、といったイメージ。ゴレンジャーでいうとアオレンジャー、ヤマトでいうと真田さん的なポジションである。




2019年から国内導入が始まった現行モデルのA6は5代目となる。3代目A6から採用が始まったシングルフレームグリルはサイズも随分大きくなり、もはやフロントマスクの3分の2がグリルではないかと思えるほど。それでいて下品なオラオラ系になることなく、シャープな造形のLEDヘッドライトと相まって地味すぎず出しゃばりすぎずない、スタイリッシュな顔つきにまとめられている。個人的には、アウディの現行セダンのなかで一番好みのデザインだ。

2.0Lディーゼルターボの底力とフラットな乗り心地に驚いた!

先代よりも幅が広く、低く設置されるシングルフレームグリル。ヘッドライトは32個のLEDで構成され、他の車両が眩しくないよう照射範囲を緻密に制御しながら路面を照らす。

アウディA6アバント 40 TDI quattro sportのボディサイズは全長×全幅×全高:4940mm×1885mm×1465mm、ホイールベース:2925mm。

リヤピラーを寝かせることで、流麗なシルエットを実現したサイドビュー。

インパネ上部には10.1インチ、下部には8.6インチの液晶ディスプレイを配置。メーターも12.3インチの液晶ディスプレイだ。

ホイールベースが先代から12mm拡大(2920mm)されたこともあり、後席の膝まわり空間は余裕たっぷり。背もたれは3分割で前倒しできる。
試乗車はオプションのLuxuryパッケージ付きで、コンフォートシートが装着されていた。
ラゲッジルームは通常時でも565Lの大容量。先代より幅が14mm広がった。
後席背もたれを前倒しすると、荷室容量は1680Lまで拡大される。

さて、今回試乗したのは、ディーゼルエンジンを搭載したA6アヴァント40 TDI quattroである。エンジンがかかっている状態で車外にいると、意外なほど「カラカラカラ」というディーゼルらしい音が聞こえてくる。しかし、いったん乗り込んでドアを閉めると、まるでノイズキャンセリングヘッドホンを装着したかのように、カラカラ音は聞こえなくなった。言われなければ、ディーゼルエンジンとは気づかないだろう。




そして走り出せば、縁の下の力持ちのように約1.9トンのボディを頼もしく加速させていく。3Lくらい排気量があるのかな、と思って確認してみると、排気量はたったの2.0L! スペック表の誤植かと思うくらい、低回転からモリモリと力を発揮してくれるので、じつに運転しやすい。

A6 アバント 40 TDI quattro sportのタイヤサイズは225/55R18。車格の割には控えめなサイズだが、この55扁平のタイヤも乗り心地の良さに貢献しているようだ。

この新開発の直列4気筒2.0L直噴ディーゼルターボエンジンは、最高出力204ps(150kW)&最大トルク400Nm。マツダの2.2Lディーゼルが最高出力190ps(140kW)&最大トルク450Nmなので、最新のディーゼルエンジンとしては、スペック的に突出したものがあるわけではない。A6ディーゼルのスムーズな加速には、発進時などに5秒間のエンジンアシスト(最大2kW&60Nm)を行なってくれるという12Vマイルドハイブリッドの効果もあるようだ。

アルミ製シリンダーブロック&ピストンで軽量化を図ったEA288 evo型2Lディーゼルターボエンジン。12Vマイルドハイブリッドシステムと組み合わされる。

エンジンカバーを外すとこのとおり。
インジェクターはデルファイ製。

続いて驚かされたのが、乗り心地の良さである。箱根の荒れた道路の凹凸を、トンッと軽くいなしてくれる。程よい温度の温泉に浸かっているような気持ち良さで、心も身体もすっかり癒されてしまった。




この直前には、ビッグマイナーチェンジを受けたばかりのA4を試乗しており、その乗り心地の良さにも感銘を受けたばかり。しかし、こうして乗り比べるとA6に軍配を上げざるをえない。かたやA4 35TFSI advanced(FF)が523万円、こなたA6アヴァント40 TDI quattroが828万円と圧倒的な価格差があるので、当たり前といえば当たり前だが…。




乗り心地がいいからといって、ハンドリングが鈍重なわけではない。ステアリングを切ると鋭すぎず鈍すぎず、絶妙なレスポンスで反応してくれる。のんびり走りたい人も、たまには山道で元気に走りたい人も、どちらも満足できちゃいそうな絶妙な塩梅である。

試乗車はオプションのダイナミックオールホイールステアリング付き。これは後輪が60km/h以下の時は逆向きに最大5度ステアされ、取り回しの良さに貢献する。また、60km/h以上だと同じ向きに最大2度ステアされる。

自動車ジャーナリストのように鋭い分析能力を駆使して欠点を指摘できればいいのだが、正直なところ、短時間の試乗体験においては、まったく不満を覚えることはなかった。やはり私が見込んでいたとおり、最新のアウディA6もデキる男であった。

アウディA6 アバント 40 TDI quattro sport

アウディA6 アバント 40 TDI quattro sport

アウディA6 アバント 40 TDI quattro sport




全長×全幅×全高:4940mm×1885mm×1465mm


ホイールベース:2925mm


車重:1880kg


サスペンション:Fウィッシュボーン式Rウィッシュボーン式


駆動方式:AWD


エンジン


形式:2.0ℓ直列4気筒DOHCディーゼルターボ


型式:DF8(EA288 evo)


排気量:1968cc


ボア×ストローク:81.0×95.5mm


圧縮比:15.5


最高出力:204ps(150kW)/3800-4200pm


最大トルク:400Nm/1750-3000rpm


燃料供給:コモンレール式電子制御高圧噴射装置


燃料:軽油


燃料タンク:63ℓ


トランスミッション:7速DCT


燃費:WLTCモード 16.1km/ℓ


 市街地モード 14.2km/ℓ


 郊外モード 15.6km/ℓ


 高速道路モード 17.6km/ℓ


車両本体価格:828万円


オプション:カラットベージュM 9万円、ドライビングパッケージ 40万円、パワーアシストパッケージ 18万円、リヤコンフォートパッケージ 16万円、ワイヤレスチャージング 3万円、アシスタンスパッケージ 14万円、Luxuryパッケージ 51万円(オプション合計151万円)


トータル 979万円
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