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竹岡圭さんは、予算300万円までならトヨタ・ヤリスクロス、予算600万円までならランドローバー・ディフェンダー、そして予選無制限ならランボルギーニ・ウルスをおすすめSUVとしてセレクト。特にヤリスクロスは様々なニーズに応えられるユーティリティの高さがお気に入りのようだ。
TEXT●竹岡圭(TAKEOKA Kei)
予算300万円までなら「トヨタ・ヤリスクロス」
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この価格帯は正直、ダイハツ・ロッキーにするか、トヨタ・ヤリスクロスにするか、迷いました。
ロッキーは、おいおいこんなに速い必要あるんか~い!というくらいエンジンのよさに驚かされたんです。そしてものすごい量の荷物が積めることも感動しました。目的地には、せっかくクルマなんだから~と好きなだけ積んで、そして素早く到着したいですからね。そんなニーズにピッタリというわけです。
でもね、実はヤリスクロスの方が、もっとできることが多かった。例えばすごく進化したインテリジェントパーキングアシスト(以下IPA)なんかがそう。いまやエントリーモデルとしてコンパクトSUVを選ぶ方も増えていらっしゃいますから、車庫入れ苦手なんだけど...という方も多いと思うんです。このIPAは前後ギアの切り替えだけ自分で行えば、あとはみ~んなクルマがやってくれるし、登録しておけば白線のない、例えば自宅の車庫なんかでも使えるし、なんといっても操作が簡単で素早いから本当に使える最新鋭装備なんです。ついてても使いにくいと意味ないですからね。
ちなみにヤリスクロスでもうひとつ感動したのはラゲッジスペース。ゴルフバッグ2個+大きなスーツケースが一度に積めたことには正直度肝を抜かれました。
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予算600万円までなら「ランドローバー・ディフェンダー」
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あれは確か2001年のこと。『トゥームレイダー』という映画でアンジェリーナ・ジョリー演じる主人公のララ・クロフトが、ランドローバーディフェンダー(先代)を駆っていたんです。その姿がメチャクチャカッコよくて憧れたんですよね。
そのディフェンダーが超長年の時を経てフルモデルチェンジされるというウワサが聞こえ始めてから、ず~っと、もうず~っと首を長~くして待っていたんです。ようやく満を持して乗ることができたわけですが、いやはや見てもカッコイイ。そして愛着が湧くカワイさもある。インテリアもものすごくオシャレ。
そして乗ったらコレ、中身はレンジローバーじゃないですか。レンジローバーのごとく乗り心地もよく、居心地もよく、でもレンジローバーを、いやディスカバリーを上回る走破性の高さを誇っちゃうわけですよ。レンジローバーをベースにしたから開発費が抑えられたために価格も安くできたって、なるほど!言うことナシだったんです。
というわけで、いま車庫さえあれば、いちばん欲しい1台と言っても過言ではないかも。でもさすがにおよそ2メートルの全幅を持つクルマ、しかもあの車高の高さを停められる車庫は...。う~む、う~む、う~む。
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予算が無制限なら「ランボルギーニ・ウルス」
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あのスーパーカーメーカーのランボルギーニまでSUVかよっ!と話題になった1台ですが、初めて試乗した時に正直度肝を抜かれました。
ビックリしたポイントトップ3を挙げますと、かなり勾配の厳しい(たぶん30度はありそう)、しかも未舗装の坂の途中で一旦完全停止した状態から発進するという、超意地悪なテストで、まったくホイールスピンせずにしずしずとノシノシと上って行ったのを見たこと。
かなりの水深の中をジャブジャブと波を掻き分けるように悠然と進んでいき、しかもその様子をモニターに映し出せちゃうこと。
スイッチひとつで、まるでターンテーブルに乗っているかのような最小回転半径でクルクルとその場で回れちゃうほど小回り性が高いこと。スーパーカーのはずなのに、オフロードもOK、物理的に全幅が通れれば狭いところもOKだったんです。
あまりの本格派性能に、スーパーカーはどんなところでも、どんな時でもスーパーカーなんだなぁって敬服させていただきました。
そうそう、ちなみに今回の企画で、いま私が乗っているMINIクロスオーバーのしろちゃんを入れたかったのですが、さすがに300万円以下におさまらず、ご紹介する枠がなくなってしまい、ご紹介できませんでした。あしからず(笑)。
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『予算別おすすめSUV・3選』は毎日更新です!
ますます人気が盛り上がっているカテゴリー、SUV。自動車メーカーも開発に力を入れており、ラインアップが充実しているのはうれしいのだが、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち。
そんな迷えるSUVオーナー予備軍のために、「予算300万円まで」「予算600万円まで」「予算無制限」といった具合に予算別のベストSUVを紹介。毎日、自動車評論家・業界関係者に3台選んでいただくので、明日の更新もお楽しみに。
※今回の企画では、最も安いグレードの価格が300万円以下のSUVは「予算300万円まで」、同じく最廉価グレードが600万円以下なら「予算600万円まで」に分類しています。