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モーターと組み合わせるトランスミッションはどのように進化していくのか?


“テクノロジーがわかると、クルマはもっと面白い”をキーワードに、図版、写真、透視図を使って自動車技術をわかりやすく解説する月刊誌「モーターファン・イラストレーテッド」。2020年10月15日(木)に『モーターファン・イラストレーテッド vol.169』を発売いたします。

かつて、自動車のパワーソースはエンジンしかありませんでした。しかし、自動車の高効率化が強く叫ばれるようになると、パワーソースには、従来のエンジンに電気モーターを組み合わせた、フルHEV(ハイブリッド)、PHEV(プラグイン)、マイルドHEVが出始め、さらに電気モーターのみ、いわゆる電気自動車(BEV)が出現するなど、パワーソースが多様化し、それにともなって変速機のあり方が大きく変化しようとしています。




今回の特集「e変速機」では、電気モーターが加わったクルマの変速機の役割とその設計においてどのような技術が求められているのかを多角的に解説しています。

国内ではすでに日産リーフが先鞭を切ってますが、ホンダeやマツダMX-30、海外勢ではポルシェ・タイカン、アウディ・e-tronといった電気自動車の市場投入が本格的に始まっています。エンジンとは真逆で、電流を流しはじめた瞬間から最大トルクを発揮するモーターの特性を生かし、現在、電気自動車の変速機、通称「eアクスル」は、固定ギヤで減速するのみで変速機構を持たないタイプが主流です。とはいえ、機構としてはシンプルになったものの、回転数の高いことによる振動騒音、および機械的な強度対策など、エンジン時代とは異なる要件が存在します。さらには変速機構の必要性も言われはじめています。開発フェーズから量産フェーズへと移行しつつある現在、徐々に見えてきたeアクスルの立ち位置とその仕立て方について、主要サプライヤーに総力取材を行ないました。

エンジンとモーターが、互いの不得手を補完するハイブリッドは、現時点では自動車用のパワートレーンとしての最適解とされていますが、より厳格化される二酸化炭素の排出量規制に対応すべく、ハイブリッドもさまざまな改良が続けられています。また、燃費一辺倒ではなく、スポーツカーや大型セダンに求められる加速性能も備えたハイブリッドをどう構築していくのか、また既存のエンジン車に大幅な変更をすることなくモーターを加えて燃費性能を向上させることも、自動車メーカーの重要な課題となっています。そもそもトルク特性の異なる2つのパワーソースを踏まえ、変速比や回転特性として仕立てる必要があるハイブリッドの変速機は、自動車メーカーの考えが大きく反映されています。その進化を取材しました。

自動車が一気に電動化に突き進む「EVシフト」という言葉が、一時期的に自動車業界を席巻しましたが、従来のパワーソースである内燃エンジンを、単純に電気モーターに置き換えるだけではつまらない。この際、いままで引きずっていた欠点をリセットし、後回しにされている運動性能を追求する千載一遇のチャンスと語るのは、歯車のエキスパートであるその久保愛三博士。そんな久保先生に、電気自動車にふさわしい駆動系のカタチについて伺いました。

e変速機特集以外の企画もてんこ盛りです。サスペンション&ステアリングメーカーの「ショーワ」が、メディア向けに開催した技術体験試乗会の模様をレポート。ショーワが電動化、自動運転化時代に向けて考えている開発中の最新テクノロジーをじっくりと取材しました。また、隔月巻末企画の自動車技術の出発点では、三菱自動車が誇る4WD制御技術「オールホイールコントロール」をテーマに、設計者である澤瀬薫氏に独占インタビューを敢行。最新車両にも搭載されるこの技術の源泉から今日までの進化について語ってもらいました。

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