トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社は、運用総額8億米ドル(約879億円)のグローバル投資ファンド「Woven Capital, L.P.」(以下「ウーブン・キャピタル」)を設立すると発表した。これにより、2021年1月に設立予定のウーブン・プラネット・ホールディングス全体の新事業開発力を強化し、ビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」の実現を加速する方針だ。
トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)は、トヨタがめざす「全ての人に移動の自由を」を実現するための革新的な製品の開発を目的とし、2018年3月に東京に設立された。自動運転に関連する新技術と、先進的で安全なシステムを世界中の人々に届けることをミッションとしている。トヨタが2020年1月に発表したWoven Cityにおいても、スマートシティのデザイン、コネクテッドモビリティ、ロボティクスの技術をトヨタやパートナー企業と実証していく。TRI-ADは、2021年1月、持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、投資ファンドであるウーブン・キャピタルの新体制へ移行することになっている。
TRI-ADは事業をさらに拡大・発展させるため、2021年1月より持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファの新体制へ移行することを2020年7月28日に発表している。新設されるウーブン・キャピタルはウーブン・プラネット・ホールディングスの傘下で、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業に投資することにより、ウーブン・プラネット・ホールディングスの事業および製品・サービスの成長をサポートする。投資対象となる領域は以下の通りだ。
• 自動運転モビリティ
• 自動化
• 人工知能
• 機械学習
• データアナリティクス
• コネクティビティ
• スマートシティ
また、ウーブン・キャピタルはアーリーステージの企業を投資対象とするToyota AI Ventures(以下「TAIV」)から投資案件を引き継ぐことに加え、グローバルな投資を迅速に実施するため、他のVCファンドにも投資していくという。
「Arene(プログラム可能なクルマづくりを目標として、TRI-ADが開発するオープンなプラットフォーム。クルマの安全性に必要な要素やAPIを包括し、コンセプトから実装までのスピーディな開発を繰り返し行なうことができる。また、開発者やOEM企業は高い安全性とセキュリティを維持しながら、ソフトウェアをアジャイルな方法で継続的にアップデートすることが可能になる)やAutomated Mapping Platform(さまざまな企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度の地図を作成、共有するオープンなソフトウェアプラットフォーム)、Woven Cityなどのプロジェクトにおいて、私たちは挑戦的な目標を自ら掲げていますが、この実現には多様なパートナーやテクノロジーが必要です。今後はウーブン・キャピタルによる投資活動を通じて、グローバルなパートナーと共に様々なテクノロジーを織り込み、お客様、ステークホルダー、そして社会に長期的な価値をお届けすることが可能となります。同時に、TAIVの投資先企業のうち、追加出資を必要とする成長段階の企業への投資を行なうことも可能となります」
ウーブン・キャピタルは2021年1月より運営を開始するが、世界を変革することにコミットできる、TRI-ADは投資プロフェッショナルおよびサポートスタッフの募集を開始する。
トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)は、トヨタがめざす「全ての人に移動の自由を」を実現するための革新的な製品の開発を目的とし、2018年3月に東京に設立された。自動運転に関連する新技術と、先進的で安全なシステムを世界中の人々に届けることをミッションとしている。トヨタが2020年1月に発表したWoven Cityにおいても、スマートシティのデザイン、コネクテッドモビリティ、ロボティクスの技術をトヨタやパートナー企業と実証していく。TRI-ADは、2021年1月、持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、投資ファンドであるウーブン・キャピタルの新体制へ移行することになっている。